サムスンがGoogleと協力し、「Galaxy Chromebook Plus」の新型モデルを発表した。従来のIntel Core i3搭載モデルに加え、より高性能なIntel Core i5を搭載したバージョンが登場する。軽量かつ薄型のデザインを維持しつつ、強化されたプロセッサにより、パフォーマンスの向上が期待されている。
Intel Core i5へのアップグレード:性能と価格の違い
サムスンが発表した新型「Galaxy Chromebook Plus」は、従来のIntel Core i3モデルに加え、Intel Core i5を搭載したバージョンが登場する。Core i5モデルは、基本周波数1.4GHz、ブースト時最大5.0GHzという高い処理能力を持ち、スマートキャッシュも12MBに強化されている。一方、従来のCore i3モデルは基本周波数1.2GHz、ブースト時最大4.7GHz、スマートキャッシュは10MBで、性能の差は明確だ。
価格に関しては、Intel Core i5搭載モデルが£749(約13万円)、Core i3搭載モデルが£649(約11万円)と、差額は£100(約2万円)となっている。追加の2万円で得られる性能向上は、特にマルチタスクや高負荷の処理を必要とするユーザーにとって有用であろう。両モデル共に、同じ8GBのRAMと256GBのストレージを備えており、基本的な仕様は共通している。価格差はあくまでプロセッサの性能に依存しているが、どちらを選ぶかは用途次第といえる。
Galaxy Chromebook Plusのスペック概要と特徴
「Galaxy Chromebook Plus」は、サムスンが提供する軽量かつスリムなデザインが特徴のChromebookである。Intel Core i3とi5の2種類のプロセッサを搭載したモデルが選択可能で、どちらも8GBのLPDDR5Xメモリと256GBのeUFSストレージを搭載している。これにより、日常的な作業やマルチタスクを快適にこなすことができる。
グラフィックはIntelの内蔵グラフィックスチップが採用されており、軽いゲームや映像編集もスムーズに動作する設計だ。また、全体の重量も非常に軽く、持ち運びが容易なため、ビジネスユーザーや学生にとって理想的な選択肢である。さらに、バッテリーは13時間の連続使用が可能とされており、長時間の外出先での利用にも耐える仕様だ。
このように、パフォーマンス、軽量性、そしてバッテリー寿命のバランスが取れたデバイスである「Galaxy Chromebook Plus」は、多様なユーザー層に向けた魅力的な製品といえる。
ベンチマークで見るIntel Core i5のパフォーマンス
Intel Core i5を搭載した「Galaxy Chromebook Plus」のベンチマークスコアは、特にマルチコア性能で顕著な向上を示している。Core i5モデルのマルチコアスコアは約7,600点であり、Core i3モデルの約5,800点を大きく上回る。一方、シングルコア性能は両モデル共に約2,000点前後で大差がないため、日常的な操作やブラウジングでは劇的な違いを感じることは少ないだろう。
このようなベンチマーク結果から、Intel Core i5モデルは、マルチタスク処理やアプリケーションの同時実行時に大きな効果を発揮することが予想される。特に、複数のブラウザタブや仮想デスクトップを利用しながら、同時にリソースを多く消費するアプリを使用するユーザーにとっては、Core i5の選択が有利である。
ただし、シングルタスクでの使用や軽い処理が主な用途であるならば、Core i3でも十分な性能を発揮するため、コストパフォーマンスを重視する場合はCore i3モデルを選ぶのも賢明である。
バッテリー寿命と実際の使用感はどうなるのか
「Galaxy Chromebook Plus」は、サムスンが13時間のバッテリー持続時間を謳っており、長時間の利用が可能なデバイスとして設計されている。これは、Intel Core i5搭載モデルでも同様で、日常的な作業や映像視聴などでは、バッテリー持続時間に大きな差は出ないとされる。
しかし、Core i5のパフォーマンスをフルに活用する場合、特にマルチタスクや負荷の高いアプリケーションを使用する際には、バッテリーの消耗が早まる可能性がある。実際の使用シナリオでは、13時間を切る場面も想定されるが、それでも日常的な作業には十分なバッテリー容量を持つといえる。
バッテリーの持続時間が気になるユーザーは、使用するアプリケーションの負荷を考慮し、低負荷時と高負荷時のバッテリー消費を見極めることが必要である。いずれにせよ、持ち運びや外出先での作業に適したバッテリー性能を持つことには変わりない。