サムスンの次世代スマートフォン「Galaxy S25」に搭載される予定のSnapdragon 8 Gen 4プロセッサの詳細がリークされた。
リークによれば、この新プロセッサはLPDDR5メモリとAdreno 8シリーズのGPUを搭載し、AI関連の性能向上が期待されている。
さらに、このプロセッサはiPhone 16のA18チップと比較して若干の性能差が見られるものの、高いパフォーマンスを発揮するとされている。
Snapdragon 8 Gen 4プロセッサの詳細が明らかに
サムスンの新型スマートフォン「Galaxy S25」に搭載される予定のSnapdragon 8 Gen 4プロセッサに関する詳細な情報がリークされた。
このプロセッサは2つのバリアントが存在することが明らかになり、1つはSM8750、もう1つはSM8750Pである。これらの違いは、Pバリアントがミリ波およびサブ6の5Gに対応しない点にある。
また、この新型プロセッサはLPDDR6ではなく、現行のLPDDR5 RAMをサポートするという噂もある。CPUにはOryonという新しいアーキテクチャが採用されており、Hexagon Tensor ProcessorによるAIユースケース向けの強力な処理能力が期待される。これは、前モデルのSnapdragon 8 Gen 3におけるAI機能の強化路線をさらに推し進めたものである。
リークされたスペック表によれば、GPUにはAdreno 8シリーズが採用され、3840×2560解像度までのディスプレイをサポートし、リフレッシュレートは最大144Hzに達する。さらに、8Kのビデオ処理も可能な新たなVPU(ビデオ処理ユニット)も搭載される。
予想されるパフォーマンスの向上とiPhone 16との比較
Galaxy S25に搭載されるSnapdragon 8 Gen 4は、すでにリークされたベンチマーク結果からも、パフォーマンスの大幅な向上が期待されている。
これらのベンチマークテストでは、OnePlus 13やGalaxy S25 Ultraに搭載されたSnapdragon 8 Gen 4が、単一テストにおいてiPhone 16のA18チップに若干劣る結果を示した。しかし、これらの結果はまだ正式なものではないため、最終的なパフォーマンスがどうなるかは今後の発表を待つ必要がある。
特にAI処理やグラフィックス性能において、Snapdragon 8 Gen 4は大幅な進化を遂げると見られている。A18チップとの直接的な比較は避けられないが、サムスンのスマートフォンが持つ独自の最適化や、Snapdragonシリーズの強力な処理能力がどのように発揮されるかが注目されるポイントである。
AI機能強化と新たなビデオ処理性能
Snapdragon 8 Gen 4のもう一つの大きな特徴は、AI機能のさらなる強化である。
このプロセッサにはHexagon Tensor Processorが搭載されており、前世代モデルのSnapdragon 8 Gen 3で導入されたAI処理能力をさらに向上させる予定である。これにより、スマートフォンにおけるAI関連のユースケースが増え、特に画像処理や音声認識、リアルタイム翻訳などの分野での活用が期待される。
さらに、Adreno 8シリーズのVPUは、最大8Kのビデオ処理をサポートしており、ビデオ制作やストリーミングの分野でも大きな進歩が見込まれている。これにより、より高精細なビデオコンテンツの作成が可能になるだけでなく、ライブストリーミングなどのリアルタイム処理にも大きな恩恵をもたらすだろう。
10月のQualcommサミットで正式発表へ
Qualcommは、毎年恒例の「Qualcomm Summit」にて新たな技術発表を行う予定であり、2024年版のサミットも10月21日から23日に開催される。
ここでSnapdragon 8 Gen 4の詳細が正式に発表される見込みであり、今回リークされた情報の正確性が検証されることになる。特に、プロセッサの性能や仕様、サムスンのGalaxy S25における最適化に注目が集まる。
Snapdragon 8 Gen 4がどの程度のパフォーマンスを発揮し、iPhone 16のA18チップに対抗できるかは、このサミットでの発表を待つ必要がある。