Android 15の最新アップデートにより、Pixel 6およびPixel 6 Proの一部のデバイスが動作不能になる問題が報告されている。
問題は主に「Private Spaces」機能を有効にした際に発生し、端末が完全に反応しなくなる症状が見られるという。
これまでに同様の報告が複数寄せられており、Googleによる修正が待たれる状況だ。

Pixel 6シリーズに影響を与える最新の不具合

2024年に入り、Pixel 6シリーズが再び問題に直面している。今回の問題は、Android 15アップデートをインストールした後に発生しており、一部のユーザーがデバイスの動作不能を報告している。特に、アップデート後に「Private Spaces」機能を有効にすると、端末が反応しなくなるという現象が確認されている。

この問題は、ユーザーが端末を再起動しようとしても正常に動作せず、Googleが推奨する一般的なトラブルシューティング手順でも解決できないケースが多い。さらに、バッテリー残量が十分にあるにもかかわらず、充電ケーブルを接続しても反応が見られないという報告も存在する。

これまでに、問題が発生したユーザーは主にRedditを通じて経験を共有しており、同様の状況に陥ったユーザーが増えている。Googleはまだ公式に原因を特定していないが、これらの報告は今後のアップデートに影響を与える可能性がある。

Private Spaces機能が原因か?

問題の焦点となっているのは、Android 15で導入された新機能「Private Spaces」である。この機能は、ユーザーが個人データを隠すために特定のアプリや情報を保護するために設計されたが、Pixel 6シリーズではこの機能が端末の動作に深刻な影響を及ぼしている可能性が高い。

Redditの投稿では、特にPrivate Spacesを有効にした瞬間に端末が動作しなくなるという報告が多数上がっている。あるユーザーは、この機能を有効にし、アプリを開こうとした途端にPixel 6が完全に動かなくなり、再起動もできなくなったと述べている。

一部のユーザーはブートメニューにアクセスしようと試みたが、これも成功していないという。これにより、問題が単なるソフトウェアのバグではなく、深刻なシステムエラーである可能性が浮上している。この状況が長引くようであれば、Pixel 6シリーズの信頼性が揺らぐことになるだろう。

Googleの対応と今後の見通し

この問題に対し、Googleはまだ公式なコメントを発表していないが、すでにユーザーからの報告を受けて調査に乗り出していると考えられる。過去にもPixel 6シリーズは似たような問題に直面しており、2024年7月には工場出荷状態にリセットする操作が原因で端末が「文鎮化」する事例が報告されていた。

その際の問題は、8月のセキュリティパッチによって解決されたが、今回のAndroid 15の不具合も早期の修正が期待される。特に、今回の問題が「Private Spaces」に限定されている場合、Googleがこの機能に特化したアップデートをリリースする可能性が高い。

一方で、問題が解決されるまでは、ユーザーに対して「Private Spaces」機能を有効にしないよう注意を促すのが最も現実的な対策である。現時点では、問題が広範囲に及んでいないとの報告もあり、完全な修正まで時間がかかるかもしれない。

対策とユーザーへのアドバイス

現時点でPixel 6シリーズのユーザーに推奨される最も有効な対策は、「Private Spaces」機能を使用しないことである。もしAndroid 15アップデートをすでにインストールしている場合、特にこの機能に関連する操作を避けることで端末の文鎮化を防ぐことができる可能性がある。

万が一、端末が動作不能に陥った場合は、Googleサポートに連絡し、修理や交換の対応を受けるのがベストな方法だ。また、バッテリーが残っているかどうか、ブートメニューにアクセスできるかなど、基本的なトラブルシューティングも試みる価値があるが、Redditでの報告を見る限り、これらの方法が必ずしも有効ではないケースが多い。

さらに、今後のアップデートにより修正が施されるまでの間、Googleからの公式な発表やサポートページの更新情報を随時確認し、最新の情報に基づいて対策を講じることが重要である。