Samsungが開発を進めている「One UI 7」の新たなハンズオン動画が公開された。今回確認できるのは、Galaxy S24 Ultraで動作する最新の「BXJE」ビルドだ。
動画では、バッテリー表示や充電インジケーターといったユーザーインターフェースの変更点が明らかになっている。公開された動画は注目を集めており、Samsungが著作権侵害の申し立てで削除する可能性も指摘されている。
One UI 7の新ビルド「BXJE」の特徴
Samsungが開発中の最新ビルド「BXJE」は、これまで公開されていた「BXIW」ビルドの改良版である。このビルドでは、UI(ユーザーインターフェース)における微調整が施されており、特にクイック設定パネルに変更が加えられている。先月開催されたSamsung Developer Conference(SDC)で初めてその一部が披露されたが、今回のハンズオン動画でさらなる詳細が明らかになった。
「BXJE」ビルドでは、新しいバッテリーインジケーターやアイコンデザインが導入されており、以前のビルドと比べて視覚的な進化が見られる。また、カメラのインターフェースも一新され、操作性が向上している。特に、UIの細部にまでこだわり、ユーザーにとってより直感的で使いやすいデザインを目指している点が印象的である。
現時点では、このビルドが正式にリリースされる時期は明らかになっていないが、2025年までに公開される予定である。しかし、Samsungは新たなベータプログラムの開始に関する具体的な情報をまだ提供していないため、今後の動向に注目が集まる。
充電インジケーターやバッテリーアイコンのUI変更
今回の「BXJE」ビルドでは、特にバッテリーインジケーターと充電状況の表示方法に注目が集まっている。動画では、バッテリー残量を示すアイコンがこれまでの円形から、よりモダンなピル型に変更されていることが確認できた。この新しいデザインは、視認性を向上させるだけでなく、全体のUIデザインとの調和も意識されている。
また、充電中のインジケーターも改良されており、画面がロックされた状態でケーブルを接続した際に、よりわかりやすいアニメーションが表示される。これにより、充電状況を一目で把握することができ、ユーザーの利便性が向上している。
このようなUIの変更は、Samsungがユーザー体験を重視している姿勢を強く示している。従来のシステムよりも直感的で、視覚的なフィードバックを重視した設計になっている点が特徴である。
公開予定は2025年、β版プログラムの進展は未定
One UI 7の正式な公開は2025年に予定されている。しかし、Samsungは具体的なリリース日をまだ公表しておらず、詳細は不透明なままである。これまでの情報では、同社はAndroid 15をベースにしたUIの調整を慎重に進めており、特に大規模なユーザーインターフェースの改変が含まれるとされている。
ベータプログラムに関しても、現在のところ進展が見られない。これまでのSamsungの動向からすると、今後数ヶ月以内にベータテストが開始される可能性が高いが、公式のアナウンスはまだ行われていない。これにより、ユーザーは新機能に対する期待感を抱きつつも、具体的な体験にはもう少し時間がかかる見込みである。
また、ベータプログラムの開始とともに、多くのGalaxyシリーズユーザーが早期アクセスを得られることが予想されている。今後の発表が待たれる。
動画がDMCAによって削除される可能性
今回のハンズオン動画は、公開されてから多くの注目を集めているが、一方でSamsungが著作権侵害に関する申し立てを行う可能性が指摘されている。既に動画がインターネット上で大きく拡散しており、公式から削除要求が出される可能性が高まっている。
実際に、過去にもSamsungが未公開の情報やリークされた映像に対して、Digital Millennium Copyright Act(DMCA)を用いて動画の削除を求めた例がある。今回の動画も、その対象になるかもしれないという懸念が広がっている。
ユーザーにとっては、今のうちにこの動画を視聴しておくことが勧められる。削除される前に、One UI 7の新機能やUIの進化を確認する貴重な機会である。Samsungの次の動きに注目が集まる中、この動画の行方も見逃せない。