Samsungの新モデル、Galaxy A16 5Gが登場しました。前モデルのA15 5Gと比べ、ディスプレイサイズの拡大や本体の薄型化など、デザイン面での改良が施されています。また、A16 5Gは6年間のソフトウェアサポートが提供され、長期間の利用を考えるユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。

一方で、バッテリー容量やカメラ構成に大きな変化はなく、パフォーマンスの向上も限定的です。価格面では、A16 5GはA15 5Gよりも高価ですが、長期的なサポートを重視するか、コストパフォーマンスを優先するかで選択が分かれるでしょう。

パフォーマンスの違いはあるのか?日常使用における動作を比較

Galaxy A16 5GとA15 5Gは、どちらもエントリーモデルに位置付けられていますが、搭載されているプロセッサは異なります。A16 5GにはSamsung製のExynos 1330が採用され、一方のA15 5GはMediaTek Dimensity 6100+を搭載しています。しかし、どちらも4GBのRAMを備えており、大きな性能差は見られません。

ベンチマークスコアの比較では、A16 5Gがわずかに優れた結果を示していますが、実際の使用感では明確な違いを感じにくいでしょう。SNSの閲覧や動画再生などの軽い作業ではスムーズに動作しますが、ゲームや重いアプリを使用する際にはどちらのモデルも動作がもたつく場面が見られます。また、複数のアプリを同時に立ち上げると処理速度が低下することがあります。

A16 5GのExynos 1330は、Samsungが自社製造するチップであり最適化が図られていると考えられますが、パフォーマンスの面で大きな進化がない点は少し残念です。A15 5Gと比較して、A16 5Gが劇的に動作が向上しているわけではなく、どちらも基本的な操作を快適に行うことを目的としたスマートフォンといえます。

ソフトウェアアップデートの長期保証は本当に重要なのか

Galaxy A16 5Gの大きな特徴の一つは、6年間のソフトウェアアップデート保証です。これはエントリーモデルとしては異例の長さであり、セキュリティ更新を含めて長期間にわたって安心して使える点が魅力です。一方で、A15 5Gのアップデート保証は3年間のみとなっており、この差は無視できません。

スマートフォンの寿命はハードウェアだけでなく、ソフトウェアのサポートにも大きく依存します。最新のOSに対応しないと、アプリの動作が不安定になったり、セキュリティリスクが高まったりする可能性があります。特に長く同じスマートフォンを使いたい人にとって、6年間のサポートは重要な要素といえるでしょう。

ただし、アップデートが提供されても、ハードウェアが古くなれば新しい機能を快適に使えない可能性もあります。A16 5Gの性能が6年後にどの程度通用するかは未知数であり、バッテリーの劣化などハードウェアの寿命も考慮する必要があります。そのため、ソフトウェアの長期サポートは魅力的ですが、スマートフォンの買い替えサイクルと照らし合わせて検討するのが良いでしょう。

バッテリー持ちの意外な差が使用感に影響

Galaxy A16 5GとA15 5Gのどちらも5000mAhのバッテリーを搭載し、25Wの急速充電に対応しています。しかし、実際のバッテリー持ちは意外な結果となりました。テストではA15 5Gの方が駆動時間が長く、A16 5Gは比較すると早くバッテリーが消耗する傾向があるようです。

この違いの要因の一つとして、A16 5Gのディスプレイサイズが大きくなったことが考えられます。6.7インチのディスプレイは消費電力が増えるため、バッテリーの減りが早くなる可能性があります。特に動画視聴やゲームプレイのように画面を長時間点灯させる使い方をする場合、A15 5GよりもA16 5Gの方がバッテリー残量を気にする必要があるでしょう。

一方で、充電速度はどちらも同じで、互換性のある充電器を使用すれば30分で約50%まで回復できます。ただし、どちらのモデルにも充電器が付属しないため、すでにUSB-Cの充電器を持っていない場合は別途購入が必要です。バッテリーの持続時間を重視するならA15 5G、より大きな画面や長期的なアップデートを重視するならA16 5Gといった選び方が考えられます。

Source:Tech Advisor