Google Pixelユーザーにとって、複数のメッセージアプリを行き来する手間が大幅に軽減されるかもしれません。Googleが新たに開発中とされる「Besties」アプリは、GoogleメッセージやWhatsAppなど、複数のメッセージングアプリを統合し、一つのアプリ内で管理できるようになると期待されています。
このアプリはPixel端末専用とされており、Androidのコード解析によってその存在が明らかになりました。WhatsAppとの連携が確認されていることから、主要なメッセージングサービスの多くが統合される可能性があります。Pixel 9の発表と同時に正式リリースされるのではないかとの予測もあり、今後の動向に注目が集まっています。
Google Pixel専用アプリ「Besties」の機能とは どのメッセージングアプリに対応するのか
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Google Pixel向けに開発中とされる「Besties」は、異なるメッセージングアプリの会話を1つのアプリで管理できると報じられています。現時点でGoogleメッセージとWhatsAppが統合されることが確認されていますが、今後さらに対応アプリが拡充される可能性もあります。
Android Authorityによる解析では、BestiesがAndroidのデータベースを利用し、WhatsAppとの連携を確立していることが判明しました。これにより、WhatsAppのメッセージをBesties内で直接閲覧・返信できる機能が実装されるかもしれません。Googleメッセージについては、Pixelの標準アプリであるため、Bestiesとの統合はスムーズに進むと考えられます。
さらに、TelegramやFacebook Messenger、Signalなどの他の人気メッセージングアプリもBestiesに対応する可能性があります。
ただし、これらのアプリはそれぞれ独自の暗号化技術やプライバシー方針を持つため、すべてが一括で統合されるかどうかは不透明です。特に、AppleのiMessageとの互換性については現時点で不明ですが、RCSの普及を進めるGoogleの動向を考えると、将来的に何らかの形で統合を模索する可能性もあるでしょう。
このように、BestiesはPixelユーザーにとって複数のメッセージングアプリを行き来する手間を省く画期的なアプリとなるかもしれません。しかし、対応アプリが限られる場合、その利便性は大きく変わるため、Googleがどこまで幅広いサービスと連携できるかが鍵となりそうです。
GoogleがPixel独自アプリを強化する狙いとは Bestiesがもたらす新たな魅力
Google Pixelは、これまで純粋なAndroid体験を重視するスマートフォンとしての地位を築いてきました。しかし最近では、独自機能を強化し、他のAndroid端末との差別化を図る動きが目立ちます。Bestiesの登場も、その流れの一環と考えられます。
Pixelシリーズにはすでに「Now Playing」や「スクリーンショット翻訳」といった独自機能が搭載されており、Bestiesもその延長線上にあると言えます。GoogleはこのようなPixel専用機能を増やすことで、ハードウェアの差別化だけでなく、ソフトウェア面でも独自の強みをアピールしようとしているのかもしれません。
また、Bestiesのようなメッセージ統合アプリは、ユーザーの利便性を高めるだけでなく、Googleのエコシステムに引き込む役割も果たします。AppleがiMessageで自社のエコシステムを強化しているように、GoogleもPixel独自のメッセージング環境を築こうとしている可能性があります。特にRCSの推進を進めるGoogleにとって、BestiesのようなアプリはRCSの普及を後押しするツールの一つになるかもしれません。
Pixelシリーズの魅力を高めるこの流れが続けば、今後も独自機能が追加され、Pixel端末がより個性的なデバイスへと進化することが期待されます。Bestiesが正式に発表されることで、Pixelを選ぶ理由がさらに増えることになりそうです。
Source:TechRadar