Samsungの最新フラッグシップモデル、Galaxy S25 UltraとS25 Plusに搭載されたSuperfast Charging 2.0(超高速充電)に不具合が報告されている。一部のユーザーから、充電速度が期待ほど速くない、途中で遅くなるなどの問題が指摘されており、特にGalaxy S25 Ultraでの影響が大きいとされる。
Samsungはこの問題を認識しており、次期ソフトウェアアップデート「One UI 7」で修正を予定している。同社はこれまでも充電関連の問題に対してソフトウェア最適化を行っており、今回のアップデートでも充電アルゴリズムの改善、発熱抑制、バッテリー管理機能の強化を行う見込みだ。ユーザーからは改善に期待する声が多く寄せられている。
Superfast Charging 2.0の不具合はソフトウェアの問題か? 充電速度が遅くなる原因とは
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Galaxy S25 UltraとS25 PlusのSuperfast Charging 2.0は、理論上はより高速な充電を可能にする技術ですが、ユーザーからは「充電速度が遅くなる」「一定の速度で充電されない」といった報告が相次いでいます。この問題の原因として考えられるのが、ソフトウェア側の制御による影響です。
Samsungの充電制御は、発熱を抑えるために一定のバッテリー残量に達すると充電速度を調整する仕組みになっています。しかし、Galaxy S25 Ultraではこの調整が過剰に働き、本来の充電スピードが発揮されていない可能性があります。一部のユーザーは、80%付近から極端に充電速度が落ちると指摘しており、これは過去のGalaxyシリーズには見られなかった現象です。
さらに、SamsungのSuperfast Charging 2.0は最大45Wの充電が可能ですが、使用する充電器やケーブルによっては、意図した速度が出ないケースもあります。Samsung公式の45W充電器と純正ケーブルを使用しても速度が安定しないという報告もあり、ソフトウェアの最適化が必要な状態といえそうです。One UI 7のアップデートで、この充電管理システムがどのように調整されるかが注目されます。
過去のGalaxyシリーズでも充電トラブルが発生 One UIアップデートでの修正履歴
今回のGalaxy S25 Ultraの充電不具合は、Samsungのスマートフォンでは初めての問題ではありません。過去のGalaxyシリーズでも、充電に関するトラブルが発生し、その都度ソフトウェアアップデートでの修正が行われてきました。
たとえば、Galaxy S24シリーズでは、発売当初に急速充電が期待ほど速くないとの報告が相次ぎました。Samsungはその後のOne UI 6.1アップデートで充電制御を改善し、充電速度が向上したことが確認されています。また、Galaxy S22シリーズでも、バッテリーの過熱を防ぐために充電速度を制限するアルゴリズムが過度に働き、充電時間が長くなる問題がありましたが、こちらもソフトウェア修正で改善されました。
こうした過去の事例を考えると、Galaxy S25 UltraのSuperfast Charging 2.0の問題もOne UI 7のアップデートで改善される可能性が高いといえます。Samsungはこれまでもバッテリー管理の最適化に取り組んできており、今回のアップデートでも充電速度や発熱抑制が重点的に調整されるとみられています。アップデート後に実際の充電速度がどれほど向上するのか、ユーザーのフィードバックが重要になりそうです。
充電速度を改善するために今できること 設定や周辺機器を見直すポイント
SamsungがOne UI 7での修正を予定しているとはいえ、すぐにアップデートが提供されるとは限りません。そのため、ユーザーができる対策として、いくつかのポイントを見直すことが有効です。
まず、使用する充電器とケーブルの組み合わせをチェックしましょう。Galaxy S25 UltraのSuperfast Charging 2.0は、Samsung公式の45W対応充電器とUSB-Cケーブルで最大の効果を発揮するよう設計されています。サードパーティ製の充電器やケーブルでは、仕様上対応していても十分な電力供給がされず、期待した充電速度が得られないことがあります。
次に、端末のバッテリー設定を確認することも重要です。一部の省電力モードや「バッテリー保護機能」が有効になっていると、充電速度が制限される場合があります。設定を見直し、最適な状態で充電できるようにすると改善する可能性があります。また、充電中にスマートフォンを使用すると、バッテリーへの負荷が増えて充電速度が低下するため、可能な限り使用を控えることも有効です。
加えて、充電環境を整えることもポイントになります。スマートフォンの温度が高くなると、過熱を防ぐために充電速度が制限されることがあるため、充電時は通気の良い場所に置く、ケースを外すなどの工夫をすると充電効率が上がることがあります。One UI 7のアップデートまでの間、これらの対策を試すことで、少しでも快適な充電環境を確保できるかもしれません。
Source:Sammy Fans