Samsungの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」に関する新たな情報が明らかになりました。リークによると、このモデルには最新のSnapdragon 8 Eliteチップが世界的に採用される予定で、Samsungの独自チップであるExynos 2500は搭載されないようです。また、Galaxy S25 Ultraに搭載された「ProScalerディスプレイ技術」もZ Fold7に導入される見込みです。
Samsungは近年、折りたたみスマートフォンに一貫してSnapdragonを採用してきましたが、今回もその方針が継続される可能性が高いとみられています。特に、Z Fold7に搭載されるとされるProScaler技術は、視聴中のコンテンツの解像度をリアルタイムで向上させる機能であり、より鮮明な映像体験が期待されます。
なお、Z Flip7のカメラ性能については大きな進化がないとの見方もあり、Samsungはソフトウェア面での強化に注力する方針のようです。
Snapdragon 8 Eliteの採用が意味する性能向上とは
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Galaxy Z Fold7には、Qualcommの最新フラッグシップチップであるSnapdragon 8 Eliteが採用される予定です。このチップは、従来のSnapdragon 8 Gen 3と比べてCPUとGPUの処理能力が向上し、特にAI関連のパフォーマンスが強化されると報じられています。これにより、Galaxy Z Fold7は従来の折りたたみスマートフォンよりもスムーズな動作が期待されます。
また、Snapdragon 8 Eliteは、バッテリー効率の向上も特徴の一つとされており、Galaxy Z Fold7の大画面においても消費電力を抑える設計が期待されています。特に、ゲームや動画視聴といった高負荷のシナリオでも長時間の利用が可能になるかもしれません。
Samsungは過去にExynosチップを一部のモデルに採用してきましたが、今回はSnapdragon 8 Eliteに統一することで、パフォーマンスのばらつきをなくし、より安定した動作環境を提供する狙いがあると考えられます。
折りたたみスマートフォンは、通常のスマートフォンと比べて発熱しやすい傾向がありますが、Snapdragon 8 Eliteがどこまで発熱を抑えられるかも注目されるポイントです。過去のSnapdragonシリーズでは、冷却性能が課題となることがありましたが、最新チップでは発熱管理の最適化が進められているため、Galaxy Z Fold7ではこれまで以上に快適な使用感が実現される可能性があります。
ProScalerディスプレイ技術の採用で変わる映像体験
Galaxy Z Fold7には、Galaxy S25 Ultraに搭載されたProScalerディスプレイ技術が導入されると報じられています。この技術は、低解像度のコンテンツをリアルタイムでアップスケールし、より鮮明で高精細な映像を表示することが可能になるとされています。特に、ストリーミング動画やゲームなど、画質が重要なコンテンツでは違いが実感しやすいでしょう。
一般的なアップスケーリング技術とは異なり、ProScalerはAIを活用してフレームごとのディテールを補完しながら最適な映像を生成する仕組みとされています。これにより、従来の折りたたみスマートフォンよりも、より自然で美しい映像が楽しめる可能性があります。また、画面の折り目部分でも違和感なく映像が表示されるような調整が行われているかどうかも注目される点です。
しかし、ProScaler技術が搭載されるものの、Galaxy Z Fold7のピーク輝度は前モデルのZ Fold6と同じ2600ニットのままであると報じられています。そのため、明るさの向上はないものの、表示品質自体は確実に向上することが予想されます。特に、大画面の折りたたみディスプレイでの映像体験がどのように進化するのか、実機での評価が待たれるところです。
Z Flip7のカメラは据え置き?進化が見られない理由とは
Galaxy Z Fold7がSnapdragon 8 EliteやProScalerディスプレイ技術を搭載する中で、Z Flip7のカメラ性能については大きな進化がないと報じられています。Samsungは折りたたみスマートフォンにおいて、ハードウェアの刷新よりもソフトウェア面の強化に注力する方針を取っていると見られます。
これまでのGalaxy Z Flipシリーズでは、コンパクトなデザインを維持するためにカメラのサイズや配置に制約がありました。そのため、大幅なカメラ性能の向上は難しいと考えられています。さらに、Samsungは最新のAI技術を活用し、画像処理アルゴリズムの向上に力を入れており、ハードウェアを変更せずとも撮影品質の向上を図っている可能性があります。
一方で、競合メーカーが折りたたみスマートフォンのカメラ性能を強化している中、Z Flip7のカメラ仕様が据え置きとなることで、ユーザーの期待を満たせるのかは未知数です。Samsungがどのような形でカメラ性能を補完するのか、特にソフトウェア面での改善がどこまで進んでいるのかが注目されるポイントです。
Source:Gizmochina