Googleが新たに発表したCircle to Search対応デバイスリストは、PixelやSamsung Galaxyシリーズを中心に約100台のデバイスが含まれている。
しかし、このリストは一部のデバイスが利用できないにもかかわらず記載されていたり、対応するはずのデバイスが含まれていないなど、完全なものではない。
今後のアップデートで機能が有効になる可能性もあるが、Googleの現時点での発表には改善の余地がある。

Circle to Searchの拡張と対応デバイス

Googleの新機能「Circle to Search」は、長らくGoogle PixelやSamsung Galaxyシリーズに限定されていたが、ついに他のAndroidデバイスにも対応が拡大された。最近、Googleは正式にこの機能が利用可能なデバイスのリストを公開した。このリストにはXiaomiやMotorolaといったメーカーのデバイスも含まれており、サポート対象が急速に広がっていることがわかる。特に、MotorolaやXiaomiの最新モデルでは、すでにCircle to Searchが実装されていることが確認されている。

この機能の拡張により、対応デバイスは約100種類に達している。その大半はSamsung Galaxyシリーズのスマートフォンが占めており、フラッグシップモデルからミッドレンジモデルまで幅広いラインナップがサポートされている。このリストはGoogle Play Consoleに基づいており、Circle to Searchが機能するために必要なシステムサポートが整っているデバイスを示している。しかし、このリストに記載されているからといって、すべてのデバイスで現在利用可能というわけではない点には注意が必要である。

Googleはこのリストを通じて、今後さらに多くのデバイスでCircle to Searchが利用可能になることを示唆しているが、現時点での情報はまだ限定的であり、今後の動向が注目される。

リストに含まれるデバイスとその問題点

今回公開されたリストには、PixelやSamsung Galaxyシリーズをはじめ、複数のメーカーの最新デバイスが含まれている。Google Pixelでは最新のPixel 9シリーズやPixel Fold、Pixel Tabletなどもサポート対象となっている。また、SamsungのGalaxy S24シリーズやGalaxy Z Flip、Galaxy Tabシリーズなど、幅広いデバイスが対応していることがわかる。これにより、Googleの新技術が広範に普及しつつあることが伺える。

しかしながら、このリストにはいくつかの問題点が存在する。まず、リストに掲載されているデバイスすべてが、現在Circle to Searchを利用できるわけではない。特に、システム上ではサポートされているにもかかわらず、まだ実際には機能が展開されていないデバイスも少なくない。この点で、リストが正確な利用可能デバイスを反映していないとの指摘がされている。

また、リストに含まれるデバイスに関しても、特定地域向けのモデルが含まれている場合があり、それらのデバイスが実際にCircle to Searchをサポートするかどうかは地域によって異なることも問題視されている。Googleの提供するリストが完全ではないため、ユーザーは注意が必要である。

いくつかの欠落や誤りについて

Googleが発表したCircle to Search対応デバイスリストには、いくつかの重要なデバイスが欠落しているほか、記載ミスも見受けられる。例えば、Samsungの中国市場専用モデルであるGalaxy W22やW23がリストに含まれていたが、これらのデバイスはGoogleサービス自体が利用できないため、Circle to Searchもサポートしていない。そのため、これらの機種がリストに掲載されていることは誤りである。

さらに、リストに掲載されていないが、実際にはCircle to Searchが利用可能なデバイスも存在する。例えば、MotorolaのEdge 50 UltraやHonorの200シリーズは、既にCircle to Searchが利用できることが確認されているが、リストには含まれていない。これらの欠落は、ユーザーが正確な情報を得るために混乱を招く要因となっている。

こうした誤りや欠落があるため、Googleが提供するリストは参考程度にとどめ、実際に使用するデバイスがCircle to Searchをサポートしているかどうかは、別途確認する必要がある。今後のアップデートにより、こうした誤りが修正されることが期待される。

Circle to Searchの今後の展望

Circle to Searchは、Googleが提供する新しい検索体験であり、スマートフォンやタブレット上でより直感的な操作を実現することを目指している。この技術は、カメラを利用した画像認識機能をベースにしており、ユーザーがデバイス上でサークルを描くことで、検索や情報取得が可能になるというものだ。特に、物体認識や場所情報の取得において、従来のGoogle Lensに代わる機能として期待されている。

今後の展望として、Circle to Searchがさらに多くのデバイスに展開されることが予想される。Googleは引き続きパートナー企業と連携し、新しいデバイスへの対応を進めるとともに、既存デバイスにもソフトウェアアップデートを通じて機能を拡充していくと考えられる。しかし、現時点では対応デバイスのリストに不備があるため、ユーザーが自分のデバイスでこの機能が利用できるかどうかを確認するには、しばらく時間がかかるかもしれない。

Circle to Searchの進化に伴い、将来的にはさらなる機能追加も見込まれる。特に、ユーザーインターフェースの改善や、より高度な物体認識機能の導入が期待されている。Googleはこの技術を通じて、検索体験の新たなスタンダードを築くことを目指している。