サムスンは新たなフラッグシップスマートフォン「Galaxy S25 Ultra」を発表しました。このモデルは、最新のQualcomm Snapdragon 8 Eliteプロセッサを搭載し、AI機能が強化されています。特に、GoogleのAIアシスタント「Gemini」との連携により、ユーザーの生活をより便利にする機能が充実しています。

カメラ性能も向上しており、200MPのメインカメラに加え、50MPの超広角レンズが新たに採用され、マクロ撮影時のディテールと鮮やかさが向上しています。デザイン面では、前モデルよりも軽量化され、持ちやすさが向上しました。価格は1,299ドルからで、2月7日より販売が開始されます。最新のAI機能とカメラ性能を求める方にとって、注目の一台となりそうです。

AIの進化で何が変わるのか Galaxy S25 Ultraの新機能を検証

Galaxy S25 Ultraでは、AIがスマートフォンの核となる存在になりました。特に、GoogleのAIアシスタント「Gemini」との統合により、これまでのBixbyやGoogle Assistantと比べ、より自然なやり取りが可能になっています。電源ボタンの長押しで起動できるため、従来よりも手軽にアクセスでき、音声操作やテキスト入力の認識精度も向上しました。

さらに、Galaxy AIを活用したテキスト要約や翻訳機能も進化しており、ビジネスシーンや旅行先でも活躍しそうです。

また、写真編集機能にもAIが深く関与しており、「ジェネレーティブエディット」によって、被写体や影の削除がよりスムーズになりました。これは、従来のS24 Ultraに搭載されていた機能の強化版であり、編集時の違和感を減らし、より自然な仕上がりを実現しています。

このように、S25 UltraはAIを活用した操作性の向上が目立つ一方で、どこまで日常的に活用できるのかはユーザーの使い方次第といえます。AIが提供する便利な機能を最大限活用できれば、スマートフォンの操作感は格段に向上するでしょう。しかし、これらの機能がすべてのユーザーにとって必要不可欠かどうかは、実際の使用感による判断が求められます。


50MP超広角カメラの実力とは S25 Ultraの撮影性能をチェック

Galaxy S25 Ultraのカメラは、昨年モデルと比較して大きな変更は少ないものの、超広角レンズの進化が際立っています。従来の12MPから50MPへと大幅に解像度が向上し、特にマクロ撮影時のディテールや色彩表現が強化されました。これにより、近距離撮影時の細かい質感や陰影をよりリアルに記録できるようになっています。

さらに、標準カメラは200MPの高解像度を維持しつつ、ソフトウェアによる補正が進化しました。特に、夜間撮影ではノイズ低減が強化され、暗い環境でもシャープな写真を撮影できます。また、新たに追加された「オーディオイレイザー」機能によって、動画撮影時の風切り音や環境音の除去が可能になり、よりクリアな音声記録ができるようになっています。

一方で、望遠カメラについては従来の仕様がほぼそのまま継承されており、5倍望遠(50MP)と3倍望遠(10MP)に大きな変化はありません。これまでのUltraシリーズのユーザーにとっては、劇的な進化を感じるポイントは少ないかもしれませんが、3〜4年ぶりの買い替えであれば、その違いは十分に実感できるはずです。


デザインの進化と変化 使いやすさは向上したのか

S25 Ultraは、見た目こそ従来モデルと大きな変化がないものの、持ちやすさや耐久性の面で改良が加えられています。特に、端末の軽量化が進み、S24 Ultraよりも16g軽くなりました。これは長時間使用する際の負担を軽減するだけでなく、片手での操作性向上にも貢献しています。また、ボディの厚みもわずかに薄くなり、シリーズ史上最もスリムなUltraモデルとなりました。

ディスプレイには「Corning Gorilla Armor 2」を採用し、傷や落下への耐性が強化されています。昨年のS24 Ultraは、使用開始から数日で小さな傷がつくケースが報告されていましたが、S25 Ultraではこの点が改善され、より長く美しい状態を保てるようになりました。加えて、反射防止コーティングも引き続き施されており、屋外での視認性も向上しています。

しかし、カラーバリエーションについては無難なラインナップにとどまっており、ブラック、ホワイト、シルバーといった落ち着いた色味が中心です。Galaxy Noteシリーズ時代の「Aura Glow」のようなユニークなカラーバリエーションを期待していたユーザーにとっては、やや物足りなさを感じるかもしれません。そのため、個性を求める場合はケースの使用が推奨されます。

全体として、デザインの進化は着実に進んでいるものの、過去モデルからの劇的な変化はなく、SシリーズのUltraモデルとしての完成度を高める形での改良が加えられた印象です。

Source:ZDNET