OnePlusは次世代折りたたみスマートフォン「OnePlus Open 2」の新たなティザーを公開し、耐久性を大幅に向上させたヒンジを採用することを明らかにしました。
このヒンジは「10年間の安心した使用」を可能にする設計で、折りたたみスマートフォンの課題であるヒンジの劣化を抑えることを目的としています。メーカーの発表によれば、日常的な開閉にも耐えられる高い耐久性を備えており、長期間にわたって安定した使用が期待できます。
OnePlus Open 2の新ヒンジ技術はどのように耐久性を向上させるのか

OnePlus Open 2に採用される「チタン合金スカイヒンジ」は、従来の折りたたみスマートフォンのヒンジよりも軽量でありながら、耐久性を大幅に向上させています。メーカーの発表によると、この新ヒンジは1日100回以上の開閉にも耐え、10年間使用しても劣化しにくいとされています。
これは、ヒンジ内部の構造が再設計され、摩耗を最小限に抑える仕組みになっているためです。特に、金属疲労を防ぐ特殊な合金が採用されており、長期間の使用にも耐えられることが特徴です。
また、従来の折りたたみスマートフォンでは、ヒンジ部分の隙間から塵や異物が侵入しやすいという課題がありました。しかし、OnePlus Open 2では、ヒンジの密閉性が強化されており、こうした外部要因による劣化リスクが低減されています。これにより、日常的な使用環境においても安定したパフォーマンスが維持できると考えられます。
さらに、ヒンジの耐久性向上により、ディスプレイの折り目が長期間目立ちにくくなる可能性があります。一般的な折りたたみスマートフォンでは、開閉を繰り返すうちにディスプレイ中央にしわが発生しやすくなりますが、新ヒンジはこの問題を軽減すると期待されています。これにより、ユーザーはより快適な視認性を長期間維持できるでしょう。
IPX9対応の防水性能は折りたたみスマートフォンの新基準となるか
OnePlus Open 2が取得したIPX6、IPX8、IPX9の防水規格は、折りたたみスマートフォンとしては初の試みです。
特にIPX9は、高圧・高温の水流にも耐えられることを意味しており、スマートフォンとしては非常に高い耐水性能を誇ります。従来の折りたたみスマートフォンは防水性能が低いことが多く、水没や湿気による故障のリスクが課題でした。そのため、この新モデルの防水性能強化は、多くのユーザーにとって安心材料となるでしょう。
IPX6は強い水しぶきに耐えられる規格で、IPX8は一定の深さまでの水没に対応できる基準です。そしてIPX9は、高圧で噴射される水流や温水への耐性が求められます。この3つの認証を取得したことで、OnePlus Open 2はプールやアウトドアなどの水濡れ環境でも安心して使用できる設計になっています。
防水性能の向上は、折りたたみスマートフォンの使用シーンを大きく広げる可能性があります。例えば、折りたたみスマートフォンはヒンジ部分が水分に弱いため、これまで防水性能を持つモデルは限られていました。しかし、OnePlus Open 2のような高度な防水仕様を持つデバイスが登場すれば、今後の折りたたみスマートフォン市場における新たな基準となるかもしれません。
OnePlus Open 2は次世代折りたたみスマートフォンのスタンダードとなるか
OnePlus Open 2は、ヒンジの耐久性向上や防水性能の強化により、これまでの折りたたみスマートフォンの常識を覆す仕様となっています。特に、10年間使用できるヒンジやIPX9対応の防水性能は、競合製品には見られない大きな特徴です。これにより、Samsung Galaxy Z Fold 6やHonor Magic V3といったライバル機種に対して優位に立つ可能性があります。
一方で、これらの新技術が実際の使用においてどれほどのメリットをもたらすのかは、今後の実機レビューで検証されることになるでしょう。特に、防水性能が向上したことで耐久性が増しているものの、ヒンジ部分の動作性やディスプレイの耐久性に影響が出ないかが注目されます。
また、価格面も重要なポイントとなります。折りたたみスマートフォンは一般的に高額なカテゴリですが、OnePlus Open 2が競争力のある価格設定を実現できるかどうかによって、より多くのユーザーに受け入れられるかが決まります。発表は2月20日に予定されており、今後の詳細な情報公開が待たれます。
Source:NotebookCheck