2025年春、多くの新型スマートフォンが登場する予定です。今年の春は例年以上に注目すべきモデルが多く、iPhone SE 4やGalaxy S25 Edgeをはじめ、Google Pixel 9aやNothing Phone 3aなどの新モデルも発表される見込みです。

特にiPhone SE 4はデザインが刷新される可能性が高く、Galaxy S25 Edgeは超薄型モデルとして話題を集めています。さらに、Pixel 9aのデザイン変更やNothing Phone 3aの高コスパ性能にも期待が高まっています。これらのモデルの発売時期や特徴を詳しく見ていきましょう。

iPhone SE 4がもたらす変化 iPhone 14ベースのデザインは何を意味するのか

Appleの新型iPhone SE 4は、従来のiPhone SEシリーズとは異なり、iPhone 14をベースにしたデザインが採用される可能性が高いとされています。これは、Appleがコストパフォーマンスと最新技術のバランスを重視した結果と考えられます。

iPhone SEシリーズはこれまで、過去のフラッグシップモデルのデザインを流用することで価格を抑えつつ、最新のチップを搭載する戦略を取ってきました。今回のiPhone SE 4もその流れを踏襲しながら、より現代的なデザインにアップグレードされることが期待されています。

ディスプレイサイズが6.1インチOLEDとなることで、これまでの小型モデルの特徴は失われるものの、視認性やバッテリー効率の向上が見込まれます。特にOLEDディスプレイの採用は、これまでLCDパネルが搭載されていたiPhone SEシリーズにとって大きな進化となります。これにより、コントラスト比や色再現性が向上し、より鮮明な画質を楽しめるようになるでしょう。

また、Dynamic Islandが搭載される可能性がある点も注目されています。これまでProモデル限定だった機能がエントリーモデルにも広がることで、ユーザー体験の一貫性が向上することが予想されます。一方で、Touch IDが完全に廃止される可能性もあり、これまでホームボタン付きiPhoneを好んで使っていたユーザーには戸惑いがあるかもしれません。

Appleがどのような形でこの変更を受け入れやすくするのか、正式発表に注目が集まります。


Pixel 9aのカメラ性能はどう変わるのか ダウングレードと進化のバランス

Pixel 9aのリーク情報によると、メインカメラが48MPに変更されるとされています。これは前モデルのPixel 8aが64MPを搭載していたことを考えると、一見するとスペックダウンのように見えます。

しかし、画素数の減少が必ずしも画質の低下を意味するわけではありません。GoogleはPixelシリーズにおいてソフトウェア処理によるカメラの強化を強みとしており、センサーの変更がむしろ画質向上につながる可能性もあります。

今回のカメラセンサーの変更により、Googleは低照度環境での撮影能力を向上させることを狙っているのかもしれません。Pixelシリーズは「夜景モード」に定評があり、より大きなピクセルサイズのセンサーを搭載することで、光の取り込み量が増えることが期待されます。そのため、夜間撮影においては、48MPセンサーが64MPよりも優れた性能を発揮する可能性があるのです。

また、Pixel 9aではTensor G4チップが搭載されると予測されており、AIによる画像処理の進化も注目されています。

Googleは過去のPixelシリーズでも、強力なAI処理を活用した写真補正機能を提供してきました。例えば、「消しゴムマジック」や「リアルタイムHDR」などの機能が、よりスムーズに動作するようになるかもしれません。これにより、Pixel 9aは「ミッドレンジでもフラッグシップ並みの写真体験を提供する」スマートフォンとして、再び市場での存在感を強める可能性があります。


Galaxy S25 Edgeの超薄型設計は実用的なのか 厚さ5.6mmのスマホに潜む課題

Galaxy S25 Edgeは、厚さわずか5.6mmという超薄型デザインが特徴のスマートフォンとして登場する可能性があります。これまでのスマートフォンの厚さは、一般的に7mm〜9mm程度であり、これと比べるとGalaxy S25 Edgeのデザインは圧倒的にスリムです。薄型化によって、持ちやすさや携帯性の向上が期待されますが、その一方でいくつかの課題も考えられます。

最大の懸念点は、バッテリー容量と持続時間のバランスです。薄型デザインを追求するほど、バッテリーの物理的なサイズが制限されるため、一般的には容量が小さくなりやすい傾向にあります。

Galaxy S25 Edgeのバッテリー容量は3,900mAhとされており、これは標準的なフラッグシップモデルと比べるとやや小さめです。特に、120Hzリフレッシュレートのディスプレイを搭載する場合、消費電力が増えるため、バッテリー持ちが懸念されるポイントになります。

また、超薄型のスマートフォンは、耐久性の面でも課題を抱えやすい傾向があります。5.6mmという極端な薄さは、落下や衝撃によるダメージを受けやすくなる可能性があります。Samsungがどのような素材や強度設計を採用しているのかは明らかになっていませんが、折りたたみスマートフォンの技術を応用した新たな耐久性向上策が取られている可能性も考えられます。

それでも、超薄型スマホのメリットは大きく、特に持ち運びやすさを重視するユーザーにとっては魅力的な選択肢になるでしょう。厚みが気にならず、ポケットにスッと収まるデザインは、多くの人にとって使いやすいと感じられるかもしれません。Samsungがこの新たな挑戦で、どのような使用感を提供するのか、正式発表が待たれるところです。

Source:Tom’s Guide