Samsungの最新フラッグシップモデル、Galaxy S25 UltraおよびS25 Plusで、急速充電に関する不具合が報告されています。ユーザーからは「充電が遅い」「充電が断続的に中断される」といった声が相次ぎ、特に45Wの充電器と5AのUSB-Cケーブルを使用した際に問題が発生しているようです。
この問題は標準モデルのGalaxy S25には影響がなく、Samsungはすでに認識しているとのこと。公式フォーラムでは、対策として3AのUSB-Cケーブルを使用することが推奨されており、今後のソフトウェアアップデートでの修正が期待されています。とはいえ、急速充電の性能向上を求めるユーザーにとって、この不具合は大きな懸念材料となりそうです。
急速充電のはずが遅い?Galaxy S25 UltraとS25 Plusの問題点

Galaxy S25 UltraとS25 Plusは45Wの急速充電に対応していますが、一部のユーザーは「充電が遅い」「途中で途切れる」といった問題を報告しています。特に、Samsung純正の45W充電器と5AのUSB-Cケーブルを使用しても、期待された速度が得られないことが確認されています。
この問題は、Galaxy S25 UltraとS25 Plusの両方に影響している一方で、標準モデルのGalaxy S25には発生していません。Galaxy S25は25Wの急速充電に対応していますが、45W充電を利用できる上位モデルでのみ問題が発生している点が特徴的です。
また、充電が中断される現象も報告されており、「充電器を接続してもすぐに切れる」「ロック画面にはSuper Charging 2.0と表示されるが、実際には高速充電されていない」といった声も見られます。これにより、バッテリーを満充電するまでに通常よりも時間がかかる状況が生じています。
一部のユーザーは、充電の問題を回避するために「超急速充電」機能をオフにすることで、通常の速度で安定した充電が可能になると報告しています。しかし、その場合でも本来の45W充電速度を活かせないため、S25 UltraやS25 Plusの特徴の一つが制限されることになります。
Samsungの対策と今後の修正アップデート
Samsungはこの問題を認識しており、影響を受けたユーザーに対して「5AのUSB-Cケーブルではなく3Aのケーブルを使用すること」を推奨しています。これは、充電の安定性を向上させるための一時的な対策と考えられます。
また、Samsungイタリアは2月初旬に公式フォーラムで、この問題についての修正を含むソフトウェアアップデートを予定していることを明らかにしました。既に最初のアップデートがリリースされており、リリースノートには「充電の改善」と記載されていますが、実際に不具合が解決されたのかは明らかになっていません。
充電速度の問題は、スマートフォンの使用感に大きく影響を与える要素の一つです。特に、他社のフラッグシップモデルが100W以上の超急速充電に対応している中、Samsungの45W充電は見劣りする面があります。そのため、今後のアップデートでどの程度改善されるのか、ユーザーの関心が集まっています。
一方で、この問題がソフトウェアの調整だけで解決するのか、それともハードウェアの制約が影響しているのかは不明です。もしハードウェアに起因する問題であれば、アップデートでの完全な修正は難しく、別の対策が必要になる可能性があります。
他社との比較から見えるSamsungの充電戦略の課題
競合メーカーと比較すると、Samsungの充電技術は依然として制限が多い状況です。たとえば、中国メーカーのフラッグシップモデルでは、120Wや150Wといった超高速充電に対応しているものもあります。一方で、Samsungは長年にわたり最大45Wの急速充電にとどまっています。
Samsungがこの充電速度を維持している理由の一つとして、バッテリーの安全性を重視していることが考えられます。過去に発生したGalaxy Note 7のバッテリー発火問題以降、Samsungは安全性を最優先する方針を打ち出しており、過度な高速充電を避けている可能性があります。
また、Samsungはバッテリーの寿命を延ばすために、急速充電の電流制御に厳しい基準を設けているとも考えられます。これは、長期間使用する上でのメリットがある一方で、競合と比較すると充電時間が長くなるデメリットにもつながっています。
今後のアップデートで充電速度がどの程度改善されるかは不明ですが、Samsungが充電技術の革新を進めることを期待する声も多いです。特に、次世代モデルでの充電性能向上が求められる中、ユーザーのニーズにどこまで応えることができるのか注目されます。
Source:Android Police