OnePlusとOppoのスマートフォンに長年搭載されてきた3段階のリングスイッチが、次期モデルで廃止される可能性が高まっています。リングスイッチは、着信音の切り替えを素早く行える便利な機能として人気を集めていましたが、今後は**「Rubik’s Cube Key(ルービックキューブキー)」**と呼ばれる新しいカスタマイズ可能なボタンに置き換えられるようです。

このボタンは、iPhoneのアクションボタンと同様に押して操作するタイプとなり、通知のミュートやカメラの起動など、さまざまな機能を割り当てられる可能性があります。一方で、OnePlus 13がリングスイッチを搭載する最後のモデルになると見られており、長年のユーザーにとっては大きな仕様変更となるでしょう。

Oppoの最新モデル「Find X8 Ultra」への搭載が有力視されており、今後のOnePlusやOppoの端末にも順次導入されると予想されています。Appleの影響を受けながらも独自の進化を遂げるこの新ボタンが、従来のリングスイッチの代替としてどこまで受け入れられるかが注目されています。

OnePlusとOppoの新ボタン、どのような操作性を提供するのか

新しく導入される「Rubik’s Cube Key」は、これまでのリングスイッチとは異なり、押して操作する仕様になると見られています。

このボタンは、シングルプレス、ダブルプレス、トリプルプレスといった複数のアクションに対応する可能性があり、ユーザーの好みに応じてカスタマイズできるのが特徴です。これにより、音量調整だけでなく、アプリの起動やスクリーンショットの撮影など、より幅広い用途に活用できると予想されます。

特に、通知のミュートやカメラ機能との連携が強化される可能性が指摘されており、iPhoneのアクションボタンと同様に、特定のアプリと連携してショートカット機能を持たせることができるかもしれません。これが実現すれば、物理ボタンを活用したスマートフォン操作の自由度が向上するでしょう。

一方で、リングスイッチのように物理的な3段階の切り替えではなくなるため、直感的な操作性を維持できるかが重要なポイントになりそうです。iPhoneのアクションボタンと同じく、押す回数や長押しで異なる動作を割り当てる方式になると考えられますが、ユーザーにとってわかりやすいUIやカスタマイズのしやすさが求められるでしょう。


OnePlusとOppoはなぜAppleのアクションボタンを参考にするのか

OnePlusとOppoは、過去にもAppleの機能を参考にした仕様を取り入れてきました。たとえば、OnePlusのカメラアプリには「Live Photos」に似た機能が搭載されており、またOppoの一部端末には**「Dynamic Island」を意識した通知ウィジェット**が採用されています。今回の「Rubik’s Cube Key」も、iPhoneのアクションボタンに近い仕様であることから、Appleの設計を意識した変更である可能性が高いでしょう。

しかし、OnePlusとOppoの新ボタンは、単なる模倣ではなく、iPhoneのアクションボタンにはないカスタマイズ性を重視している点が異なります。iPhoneのアクションボタンは、現在のところ単一のプレス操作しか想定されていませんが、OnePlusやOppoの新ボタンは複数の押し方による操作の拡張が可能とされています。これは、Androidユーザーが求める自由度の高さに応える狙いがあるのかもしれません。

また、Appleのアクションボタンは、iOSとの深い統合が前提となっていますが、OnePlusやOppoはAndroidのオープンな環境を活かし、サードパーティ製アプリとの連携を強化する可能性もあります。これにより、Appleのアクションボタンとは異なる使い方が生まれ、より広範なカスタマイズが可能になるかもしれません。


ユーザーはリングスイッチ廃止をどう受け止めるのか

長年OnePlusやOppoのスマートフォンを愛用してきた人々にとって、リングスイッチは直感的な操作ができる便利な物理ボタンでした。ポケットやバッグの中に入っている状態でも、画面を見ずにサウンドモードを変更できるのは、大きなメリットだったといえるでしょう。そのため、この機能がなくなることに対し、一部のユーザーは不満を感じる可能性があります。

一方で、スマートフォンの機能は進化を続けており、物理ボタンよりもタッチ操作やソフトウェアによる制御の重要性が高まっているのも事実です。たとえば、最近のスマートフォンはジェスチャー操作が主流になりつつあり、画面上でのスワイプや長押しで同様の機能を実現できるようになっています。

そのため、OnePlusやOppoの新ボタンも、ユーザーの使い勝手を考慮した上で、より多機能なアプローチを採用したと考えられます。

今後、OnePlusやOppoがどのようなカスタマイズオプションを提供するのか、また新ボタンが実際の操作感でどのような評価を得るのかが注目されます。従来のリングスイッチの利便性を超えるものになるのか、それともユーザーからの反発を受けるのか、今後の動向に注目が集まります。

Source:PhoneArena