Motorolaの次期折りたたみスマートフォン「Razr 60 Ultra」が、UAEのTDRAとヨーロッパのEECで認証を取得しました。これにより、同モデルの発売が近づいていることが明らかになりました。
Motorola Razr 60 Ultraは、モデル番号「XT2551-6」としてTDRAに登録され、EECにもリストアップされています。さらに、Geekbenchにも登場しており、Snapdragon 8 Elite SoC、Android 15、12GB RAMなどのハイエンド仕様が確認されています。
この認証取得により、2025年6月の正式発表が期待されています。グローバル市場での展開も視野に入れており、今後の発表に注目が集まります。
折りたたみスマートフォンの進化 ー Motorola Razr 60 Ultraの技術的進歩
Motorola Razr 60 Ultraは、折りたたみスマートフォンの技術を大幅に進化させたモデルとなることが期待されています。従来のRazrシリーズでは、ヒンジの耐久性やディスプレイの折り目が課題となっていましたが、今回のモデルではこれらの改善が施されている可能性があります。特に、最新の折りたたみ技術を搭載することで、画面のシワを抑えつつ、より滑らかな開閉動作を実現しているかもしれません。
また、搭載が確認されているSnapdragon 8 Elite SoCは、Qualcommの最新チップセットであり、処理速度の向上だけでなく、省電力性能も向上していることが考えられます。折りたたみスマートフォンでは、従来よりもバッテリー容量の制限があるため、省電力設計が重要になります。そのため、Snapdragon 8 Elite SoCの採用はバッテリー持続時間の改善にもつながるでしょう。
さらに、Razr 60 Ultraには12GBのRAMが搭載されると報じられています。これにより、複数のアプリを同時に操作するマルチタスク性能が向上し、ゲームや動画編集といった負荷の高い処理でも快適に動作すると期待されます。Android 15を搭載することで、折りたたみデバイス向けの新機能が追加される可能性もあり、ソフトウェア面でも大きな進化が見込まれます。
グローバル市場での展開 ー Motorola Razr 60 Ultraの認証取得が示すもの
Motorola Razr 60 Ultraは、TDRA（アラブ首長国連邦）とEEC（欧州経済委員会）の認証を取得しており、これにより中東やヨーロッパ市場での発売が確実視されています。さらに、インドのBISや中国の電波管理機関でも認証を受けたことが報じられており、アジア市場でも展開される可能性が高まっています。
これまでのRazrシリーズは、主に北米や一部の欧州市場での展開が中心でした。しかし、今回の認証取得状況を見る限り、Motorolaはより広範囲な市場をターゲットにしていることがうかがえます。特に、折りたたみスマートフォン市場の成長が著しいアジア市場での展開が本格化すれば、競合となるSamsungやHuaweiの製品と直接競争することになるでしょう。
認証取得は、発売時期を予測する上でも重要な要素です。一般的に、TDRAやEECでの認証取得後は数カ月以内に正式発表されるケースが多いため、2025年6月の発表は妥当な予測といえます。Motorolaがどの市場を優先するのか、また価格帯や販路についての発表が待たれます。
折りたたみスマートフォン市場の競争 ー Motorola Razr 60 Ultraの位置付け
現在、折りたたみスマートフォン市場は急速に成長しており、SamsungのGalaxy ZシリーズやHuaweiのMate Xシリーズなど、多くの競争相手が存在しています。その中で、MotorolaのRazrシリーズは「縦折り型」のデザインを採用し、コンパクトでスタイリッシュなデバイスとして人気を集めています。
Razr 60 Ultraが市場でどのような立ち位置を確立するのかは、価格やスペック次第ですが、Snapdragon 8 Elite SoCや12GB RAMを搭載することで、プレミアムモデルとしての地位を狙っていることは明らかです。また、Android 15を採用することで、ソフトウェア面でも折りたたみスマートフォンならではの最適化が期待されます。
また、折りたたみスマートフォンは耐久性が課題とされてきましたが、MotorolaはこれまでのRazrシリーズで培ったノウハウを活かし、より頑丈なヒンジや耐久性の高いディスプレイを採用する可能性があります。もしそうであれば、従来の折りたたみスマートフォンの弱点を克服し、より幅広いユーザーにアピールできる製品となるでしょう。
Source：TechnoSports Media Group