OPPOが新たに発表した折りたたみスマホ「Find N5」は、これまでの折りたたみスマホの中でも特に薄型で、閉じた状態で8.93mmという厚さを実現しています。この薄さにより、従来の板状スマホに近い使い心地を提供し、持ち運びやすさも向上しました。

内側ディスプレイは8.2インチで、広い視野と快適なブラウジングを可能にし、ヒンジ部分の折り目もほとんど感じられません。また、5,600mAhの大容量バッテリーを搭載し、80Wの急速充電と50Wのワイヤレス充電に対応しており、長時間の使用も安心です。

カメラは50MPのメインカメラをはじめとする3眼構成で、明るい環境では高品質な写真を撮影できますが、暗所ではやや苦戦する場面も見られます。とはいえ、軽量で扱いやすいデザインと、優れたバッテリー性能を兼ね備えたFind N5は、折りたたみスマホ市場の新たな方向性を示す注目のモデルとなるでしょう。

折りたたみスマホの常識を変える Find N5の薄型設計の秘密

Oppo Find N5が実現した8.93mmという厚さは、折りたたみスマホの常識を覆すほどの薄さです。これまでの折りたたみスマホはヒンジ部分が分厚くなりがちでしたが、Find N5は特別な設計によって、その課題を解決しています。

ヒンジ部分には新たな合金素材が採用され、耐久性を維持しながらもコンパクトな構造になっています。また、折りたたんだ際の隙間を最小限に抑えるために、パネルとヒンジの配置が最適化されました。この技術によって、折り目がほとんど目立たないだけでなく、板状スマホに近い使い勝手を実現しています。

ただし、薄型化を優先したことで、カメラセンサーが小型化されるなど、いくつかのトレードオフもあります。それでも、手に持ったときの違和感のなさやポケットに収納しやすいデザインを考慮すると、従来の折りたたみスマホとは一線を画す仕上がりと言えます。

折りたたみスマホのバッテリー問題を解決するFind N5の大容量設計

折りたたみスマホは一般的にバッテリー持ちが課題になりがちですが、Find N5はこの問題を大容量バッテリーと効率的な電力管理によって解決しています。5,600mAhのシリコンカーボンバッテリーを搭載し、80Wの有線充電と50Wのワイヤレス充電に対応しているため、充電速度も速く、実用性が高い仕様になっています。

実際の使用では、SNSや動画視聴、メッセージングアプリを頻繁に利用しても、1日中バッテリー切れの心配がほぼありませんでした。また、Snapdragon 8 Eliteチップセットの省電力性能も相まって、電力消費を最適化する設計になっています。このバッテリー管理の優秀さは、特に外出先での長時間使用時に強みを発揮するでしょう。

ただし、バッテリー容量を増やした分、充電器の持ち運びを考える必要があります。とはいえ、80Wの急速充電を活用すれば、短時間の充電で十分なバッテリーを確保できるため、従来の折りたたみスマホと比較しても、利便性の高いモデルになっています。

OnePlusやSamsungが追随すべきFind N5の革新的デザイン

Oppo Find N5の薄型デザインは、今後の折りたたみスマホ市場に大きな影響を与える可能性があります。これまで、折りたたみスマホはどうしても厚みが気になり、従来の板状スマホと比べて扱いづらいと感じるユーザーも多くいました。しかし、Find N5はそうした不満を解消するデザインで、これを基準に今後の競合機種が開発される可能性が高いでしょう。

OnePlusは以前「Open」を発表しましたが、現時点では「Open 2」のリリース予定はありません。一方、SamsungのGalaxy Z Foldシリーズは安定した人気を誇りますが、Find N5のような薄型化には至っていません。これらのメーカーが今後、Oppoのアプローチをどのように取り入れるかは、折りたたみスマホの進化を占う上で重要なポイントになります。

Find N5の薄型化技術と耐久性のバランスを参考にすれば、今後の折りたたみスマホはさらに進化するでしょう。特に、軽量で持ち運びしやすいデザインを求めるユーザーにとって、Find N5の成功が他メーカーの製品にも波及することが期待されます。

Source:ZDNET