OnePlus 10R 5G向けにOxygenOS 15のアップデートが配信開始されました。これは、このデバイスにとって最後の主要アップグレードとなり、今後はセキュリティ更新のみが提供される予定です。
今回のアップデートでは、新機能の追加は控えめで、動作の安定性向上やアニメーションの改善に重点が置かれています。一方で、他のOnePlusデバイスに搭載されているAI関連の機能は含まれておらず、これがユーザーの間で意見の分かれる要因となっています。
最新機能を求めるユーザーにとっては物足りなさを感じるかもしれませんが、パフォーマンスの最適化やバッテリー管理の強化といった点ではメリットもあります。今後は四半期ごとのセキュリティパッチのみが配信されるため、最先端の機能を求める場合は、次のデバイスへの移行を検討する時期かもしれません。
OxygenOS 15の新機能と改善点 アニメーションやUIの最適化が中心

今回のOxygenOS 15アップデートでは、スマートフォンの操作性向上に重点が置かれています。特に「並列レンダリングアーキテクチャ」という技術が導入され、アプリ切り替え時のラグが軽減されました。これにより、アプリの立ち上げや終了時のアニメーションがスムーズになり、日常の操作がより快適になっています。
また、新たに導入された「Flux Themes」は、常時表示ディスプレイ(AOD)、ロック画面、ホーム画面を動的にカスタマイズできる機能です。これにより、単なる壁紙変更ではなく、アニメーションを活用した視覚的な変化を楽しめるようになりました。一方で、カスタマイズの自由度がどこまで広がるのかは、今後のユーザーの使用感によって評価が分かれるでしょう。
さらに、「プライベートセーフ」機能の改善により、隠しファイルをカテゴリ別に整理できるようになりました。これにより、写真や動画、ドキュメントといった異なる種類のファイルをより直感的に管理できます。
加えて、バッテリー寿命を延ばすための「充電制限」機能も搭載され、最大80%で自動的に充電が停止する設定が可能になりました。これは、長期間のバッテリー持ちを意識するユーザーにとって、大きなメリットとなるでしょう。
AI機能の非対応に対する反応 ユーザーの評価は二分
今回のアップデートでは、OnePlusの最新デバイスで採用されているAI機能が一切含まれていません。AIによる写真補正機能や、メッセージのスマート返信機能を期待していたユーザーにとっては、やや物足りなさを感じる内容となっています。OnePlusは今後の追加予定についても明言しておらず、10R 5Gユーザーにとっては少し不透明な状況です。
ユーザーの反応も分かれています。X(旧Twitter)では「動作は軽くなったが、新しい機能がほとんどないのが残念」という声が見られる一方、Redditでは「バッテリーの持ちが良くなったし、スマホの動作が安定したから満足」といった評価もあります。
特に、OnePlus 10R 5Gが2022年に発売されたミドルレンジのスマートフォンであることを考えると、長期間のソフトウェアサポートを受けられるだけでも評価に値すると考えるユーザーも少なくありません。しかし、同社の最新フラッグシップモデルと比較すると、アップデートの内容に差があるため、最新機能を求めるユーザーは、買い替えを検討するかもしれません。
OnePlus 10R 5Gの今後のサポート セキュリティ更新のみ継続
OxygenOS 15の提供をもって、OnePlus 10R 5Gの主要アップデートは終了し、今後は四半期ごとのセキュリティパッチのみが提供される予定です。つまり、新しい機能の追加はなく、現行の状態で長く使い続ける形になります。
インドをはじめとする一部の市場では、すでにOxygenOS 15の配信が開始されており、バージョン番号は CPH2423_15.0.0.501(EX01) および CPH2411_15.0.0.501(EX01) となっています。すべての対象デバイスにアップデートが行き渡るまで、約2週間を要するとされています。
今後、最先端の機能を求める場合は、新モデルへの移行が必要になりますが、安定性を重視するユーザーにとっては、このアップデートが最後の強化となるため、しばらくは安心して使用できるでしょう。OnePlus 10R 5Gのユーザーにとって、今回のアップデートが満足のいくものとなるかは、今後の使用感次第となりそうです。
Source:Gizmochina