サムスンが開発中のGalaxy S25 Edgeは、わずか5.84mmという極薄デザインが話題を呼んでいる。しかし、薄型化に伴う耐久性への懸念に対し、サムスンは「問題ない」と自信を示している。
2025年のMWCバルセロナで、サムスンUKのマーケティングディレクターがこの点について説明。特に、かつての「ベンドゲート」のような曲がり問題が発生しないよう、設計には慎重を期しているという。加えて、従来のガラスではなくセラミック製のリアパネルを採用することで、さらなる耐久性の向上が図られているとのことだ。
このGalaxy S25 Edgeは、一般公開前にもかかわらず実機の展示が制限されており、サムスンがその仕上がりに自信を持ちつつも、発売前のサプライズ要素を残している可能性がある。噂では来月正式発表され、2025年5月に一部地域でリリースされる見込みだ。
サムスンが強調するGalaxy S25 Edgeの耐久性とは

Galaxy S25 Edgeは、わずか5.84mmという薄さが注目を集めているが、サムスンはその耐久性について「心配は不要」と明言している。2025年のMWCバルセロナでサムスンUKのマーケティングディレクターであるアニカ・ビゾン氏がこの点を強調し、特にデバイスの強度に関する懸念を払拭するコメントを残した。
スマートフォンが薄型化するにつれて、過去には耐久性が問題となるケースもあった。特に2014年のiPhone 6 Plusでは、ポケットに入れたまま座ることで筐体が曲がる「ベンドゲート」が話題となった。しかし、Galaxy S25 Edgeでは耐久性を維持するための対策が施されており、こうした問題は発生しにくいと考えられる。
さらに、サムスンはこのモデルに関して「見ることはできるが、触れることはできない」という展示スタイルを採用。これは、発売前に物理的な強度を直接確かめられないようにする意図があるのかもしれない。技術革新を詰め込んだこのデバイスが、どのような耐久性を誇るのか、今後の詳細発表が待たれる。
セラミック製リアパネルがもたらす耐久性の進化
Galaxy Sシリーズはこれまでガラス製リアパネルを採用していたが、S25 Edgeではセラミック製パネルが採用されると報じられている。この変更は、デバイスの強度を大幅に向上させる可能性があり、サムスンが耐久性を最優先事項として設計していることがうかがえる。
セラミックはガラスに比べて硬度が高く、傷がつきにくいのが特徴だ。また、割れにくさの点でも優れており、落下時の衝撃耐性の向上が期待される。一方で、セラミックは加工が難しく、製造コストが高くなるというデメリットもある。そのため、S25 Edgeがプレミアムモデルとしての位置付けを強める可能性もある。
サムスンがこの素材を採用する背景には、耐久性へのこだわりだけでなく、ユーザー体験の向上も考慮されているのかもしれない。ガラス製パネルは高級感がある一方で指紋が目立ちやすいが、セラミックはその点でも優れており、美しい外観を長く保つことができる。デザインと機能の両立を目指したこの選択が、ユーザーにどのように評価されるのかが注目される。
一般公開前に実機に触れられない理由とは
MWCバルセロナではGalaxy S25 Edgeが展示されたものの、来場者が実際に手に取ることは許されなかった。このような展示方法は珍しく、サムスンが何らかの意図を持っている可能性がある。
一つの理由として考えられるのは、素材やデザインの詳細をまだ公開したくないという点だ。特にセラミック製リアパネルは他のスマートフォンと差別化できる要素となるため、正式発表まで秘密を保持したいのかもしれない。また、実際に触れることで軽さや質感が話題となる可能性があり、そうした先入観を避ける狙いもあるのではないか。
さらに、耐久性に対する自信を示しつつも、実機に触れた際の第一印象に影響を与えたくないという戦略も考えられる。これまでのフラッグシップモデルと異なる点が多いことから、サムスンは発売までのプロモーションを慎重に進めようとしているのだろう。来月の正式発表では、こうした疑問の答えが明らかになると期待される。
Source:SamMobile