Xiaomiは、新たな低価格サウンドバー「Soundbar 2.0ch」を世界市場に投入した。2チャンネルのサウンドバーで、外部および内部のサブウーファーは搭載されていないが、レーストラック型のスピーカーが2基装備されており、Bluetooth 5.3にも対応している。

背面には、光デジタル入力やコアキシャル入力、SPDIF、3.5 mm AUX入力が備えられており、柔軟な接続が可能だ。

Xiaomi Soundbar 2.0chの特徴

Xiaomiが新たに発表した「Soundbar 2.0ch」は、その名の通り2チャンネル方式のサウンドバーである。この製品は、コンパクトなデザインと優れたコストパフォーマンスを特徴とし、手頃な価格でありながらも、高品質な音響体験を提供することを目的としている。特に、映画鑑賞や音楽再生時の臨場感を強化する設計が施されている。

Soundbar 2.0chには外部や内部のサブウーファーは搭載されていないが、15W出力のレーストラック型スピーカーが2基内蔵されている。これにより、70Hzから20kHzの周波数範囲をカバーし、クリアでバランスの取れた音質を実現している。また、スピーカーの前面にはメタル製のグリルが装備され、メンテナンスも容易である点もユーザーにとって魅力的だ。

さらに、取り付け方法も柔軟で、壁掛け用のブラケットが標準で付属している。これにより、家具の上に設置するか、壁に掛けて使用するか、ユーザーの好みに応じた選択が可能となっている。

各種入力端子とBluetooth 5.3の搭載

Soundbar 2.0chは、幅広い接続オプションを提供することが特徴である。背面には光デジタル入力、コアキシャル入力、SPDIF入力、3.5mm AUX入力といった豊富なポートが配置されており、多様なデバイスとの接続が可能だ。これにより、テレビやパソコン、スマートフォンなど、さまざまな機器から音声を入力し、シームレスに再生できる環境を整えている。

特に注目すべきは、Bluetooth 5.3が搭載されている点である。Bluetooth 5.3は、省電力性や接続安定性の向上が図られており、これにより高音質なワイヤレス再生が可能となっている。従来のBluetooth規格に比べて遅延が少なく、よりスムーズな音声体験を実現する。また、複数のデバイスとのペアリングや切り替えも迅速に行えるため、利便性が高い。

HDMIポートは搭載されていないが、それを補う多彩な接続オプションにより、さまざまなシーンで活用できる製品である。

実用的なデザインと設置の自由度

Xiaomi Soundbar 2.0chは、機能性と美観を兼ね備えた実用的なデザインが特徴である。前面には清掃が容易なメタルグリルが施されており、ホコリや汚れが付きにくい。また、コンパクトなサイズでありながらも十分な音量を確保できるため、小さな部屋から広いリビングまで、さまざまな空間で活躍する。

設置の自由度も高く、壁掛け用のブラケットが付属しているため、設置場所に応じて壁に固定するか、家具の上に設置するかを自由に選択できる。これにより、ユーザーは部屋のレイアウトに合わせた最適な設置方法を選べるようになっている。

操作ボタンは右側に配置されており、手軽に音量調整や再生停止が行える。リモコンが付属していない点は一部のユーザーにとって不便に感じられるかもしれないが、シンプルな操作性を重視するユーザーには問題ないだろう。

市場におけるXiaomiサウンドバーの競争力

低価格帯のサウンドバー市場は競争が激化しているが、XiaomiのSoundbar 2.0chはその競争力を保つ要素を多く備えている。まず、手頃な価格でありながら、Bluetooth 5.3や複数の入力ポートといった最新技術を搭載している点が、他社製品との差別化を図る大きなポイントである。これにより、コストを抑えながらも、機能性を求める消費者層にアピールできる。

また、設置の柔軟性やシンプルで使いやすいデザインも、多くのユーザーに支持される理由の一つとなるだろう。音質面では、サブウーファーを搭載していないため低音域に限界があるが、それを補うクリアな中高音域の再現性が高い評価を得る可能性がある。

Xiaomiはコストパフォーマンスに優れた製品ラインで知られており、このサウンドバーも例外ではない。市場での存在感をさらに高める要因として、ブランドの信頼性と高い技術力が挙げられる。