OnePlusが新たに投入した「OnePlus Pad 2」は、Androidタブレット市場において驚くべきパフォーマンスとバッテリー寿命を誇る製品である。

12.1インチの3Kディスプレイや最新のSnapdragon 8 Gen 3チップセットが搭載され、価格以上の使用感を提供している。しかし、その大きなサイズといくつかのアクセサリに対しては改善の余地があるとの声も多い。

12.1インチ3Kディスプレイの魅力

OnePlus Pad 2は12.1インチの大型ディスプレイを搭載しており、その解像度は3K(2,120 x 3,000ピクセル)と非常に高精細である。このIPS LCDディスプレイは、最大144Hzのリフレッシュレートを誇り、滑らかなスクロールやアニメーションが楽しめる点が特長だ。

ディスプレイの明るさは最大900ニットに達し、屋外でも視認性が良い。また、600ニットの標準的な明るさも、多くの環境下で十分な視認性を提供する。映像やゲームを楽しむ際の画質も、非常にシャープで鮮やかだ。OLEDほどの黒の深さや発色はないが、この価格帯のタブレットとしては十分以上のクオリティと言える。

ディスプレイのサイズが大きいため、動画視聴やウェブブラウジング、ドキュメントの閲覧が快適であり、複数のアプリを並べて表示するマルチタスクにも適している。タブレットでの作業やエンターテイメント用途において、このディスプレイは非常に魅力的なポイントとなっている。

圧倒的なバッテリー持続力と実用性

OnePlus Pad 2のバッテリー性能は、驚異的な持続力を誇る。9,510mAhの大容量バッテリーを搭載しており、カジュアルな使用では数日間の利用が可能である。頻繁に充電する手間が省けるため、外出先や長時間の利用でもストレスを感じることはない。

特に、フル輝度での連続使用や動画視聴を行った際でも、5時間以上の持続力を維持し、電池残量が50%を下回ることがないというテスト結果も報告されている。これにより、ビジネスユーザーやクリエイティブな作業を行うユーザーにも非常に実用的な選択肢となっている。

また、タブレット全体の薄型設計(厚さ6.5mm)と軽量さ(584g)を維持しながら、このバッテリー性能を実現している点も特筆すべきである。モバイルワーカーや旅行者にとっても、長時間の使用が可能なOnePlus Pad 2は、バッテリーの不安から解放される選択肢となる。

Snapdragon 8 Gen 3がもたらすスムーズな操作性

OnePlus Pad 2には、最新のSnapdragon 8 Gen 3チップセットが搭載されている。この強力なプロセッサにより、タブレットは驚くほどスムーズに動作し、日常的なアプリの使用から高負荷なゲームまで、すべてを快適にこなすことができる。

GeekBench 6のテスト結果でも、シングルコアで925、マルチコアで4,537という優れたスコアを叩き出しており、このパフォーマンスは、通常1,000ドル以上の高価格帯タブレットに匹敵する。実際の使用においても、アプリの立ち上げやマルチタスク処理が非常にスムーズで、ストレスフリーな操作感を提供している。

特に、OnePlusの独自OSであるOxygen OS 14が搭載されており、直感的な操作性と安定した動作が特徴だ。複数のアプリを同時に表示できる「Open Canvas」機能は、効率的なマルチタスクを可能にし、生産性をさらに向上させる。また、ゲームプレイにおいても、グラフィック性能が優れており、60fpsでの滑らかな動作が体感できる。

サイズとアクセサリへの改善要求

OnePlus Pad 2の優れた性能にもかかわらず、一部のユーザーからはそのサイズに対する不満が寄せられている。12.1インチのディスプレイは視認性に優れているものの、特に持ち運びや長時間の使用ではやや大きく感じる場面がある。11インチサイズのオプションがあれば、さらに多くのユーザー層に訴求できるだろう。

また、アクセサリについても改善の余地がある。特に、OnePlus Pad 2用のキーボードアクセサリは、デスク上での使用には便利だが、膝の上や柔らかい場所での使用には不向きである。キーボードスタンドが薄いため、安定性に欠け、タイピング時にしばしばバランスを崩してしまう。

さらに、カメラの位置や品質にも改善が求められている。特に、ポートレートモードでの使用時に背面カメラを誤って触れてしまうことが多く、利便性に欠ける部分がある。カメラ自体の性能も標準的であり、写真やビデオ撮影には他のデバイスが推奨されるだろう。