サムスンが先月のUnpackedイベントで予告したトリプルフォールドのスマートフォンの名称が「Galaxy G Fold」になる可能性が浮上しました。韓国の情報筋によると、この新モデルはHuawei Mate XTと同様のトリプルフォールドデザインを採用し、約10インチの大型ディスプレイを搭載すると見られています。

また、重量はHuawei Mate XTと同程度の300グラム未満になる見込みですが、完全に展開した際の薄さでは中国製デバイスに及ばないとされています。ディスプレイの対角線は9.96インチに達し、折りたたんだ際のカバーディスプレイは6.54インチと、現在のGalaxy Z Fold6よりもやや大きくなることが予想されています。

名称についても注目が集まっており、「Galaxy G」の「G」が何を意味するのかはまだ明らかになっていません。サムスンは今後数カ月以内に詳細を発表すると見られ、韓国の報道が正しければ、この新型デバイスは2026年1月に正式発表される可能性があります。

折りたたみスマホの進化 Galaxy G Foldの新技術とは

サムスンの「Galaxy G Fold」は、これまでの折りたたみスマートフォンとは一線を画す技術を採用すると予想されています。最大の特徴は、従来の2つ折りではなく3つに折りたためる「トリプルフォールド」構造で、折り畳んだ状態と展開時の使い勝手の両方を向上させる設計です。

新たに搭載される9.96インチのディスプレイは、タブレット並みの大画面をスマートフォンサイズに折り畳める点が魅力です。さらに、カバーディスプレイは6.54インチとされており、完全に閉じた状態でも十分な視認性を確保できるようになっています。これにより、必要に応じてスマートフォンとタブレットの両方の役割を果たすデバイスへと進化する可能性が高いです。

また、耐久性の向上も期待されます。従来のGalaxy Z Foldシリーズでは、ヒンジ部分の耐久性やディスプレイの折り目が課題とされていましたが、Galaxy G Foldではこれらの改善が図られるかもしれません。特に、折りたたみ回数や耐圧性能の向上が期待されるため、長期間にわたって使用できるモデルとなる可能性があります。

Galaxy G Foldのサイズ感と競合機種との違い

サムスンの新型トリプルフォールド端末は、Huawei Mate XTと同じ300g未満の重量になると予想されていますが、展開時の薄さではMate XTに及ばない可能性があります。これは、Mate XTが3.6mmという超薄型設計を採用しているのに対し、Galaxy G Foldは異なる構造を持つためと考えられます。

一方で、サムスンの折りたたみ技術は、過去のGalaxy Z Foldシリーズでも定評があり、特にヒンジ機構の精度が高いと評価されています。今回のGalaxy G Foldでも、独自のヒンジデザインを採用することで、耐久性と折り畳みのスムーズさが向上する可能性があるでしょう。

さらに、完全に折りたたんだ状態でのカバーディスプレイは6.54インチとされ、これはZ Fold6よりも大きめです。一般的なスマートフォンに近いサイズ感となるため、閉じた状態でも通常のスマホのように扱いやすくなりそうです。これにより、折りたたみスマホ特有の違和感を軽減し、普段使いでも快適な操作性を提供できると期待されます。

Galaxy G Foldの発表時期と今後の展開

サムスンの新型折りたたみスマホは、2026年1月に発表される可能性があると報じられています。この時期は、例年サムスンが新製品を発表するタイミングと重なるため、正式なリリースに向けて準備が進められている可能性が高いです。

また、Galaxy G Foldの「G」という名称についても注目が集まっています。現時点では、その意味について公式な説明はありませんが、サムスンが新たな折りたたみスマホシリーズとして位置付ける可能性も考えられます。従来の「Z Fold」シリーズとの差別化を図り、新たなユーザー層を獲得する狙いがあるのかもしれません。

今後、公式の発表が待たれる中で、スペックの詳細や価格設定も重要なポイントとなります。特に、トリプルフォールドという新機構を採用することで、価格がどの程度になるのかは、多くのユーザーにとって気になる点でしょう。今後数カ月の間に新たな情報が公開される可能性があるため、サムスンの発表に注目が集まりそうです。

Source:GSMArena