Xiaomiは、今年の折りたたみスマホ市場において「Mix Fold 5」の投入を見送る可能性があると報じられています。一方で、同社は大型折りたたみスマホの開発を完全に終了するわけではなく、今後も市場への参入を継続する意向を示しているようです。
有名リーカーDigital Chat Station(DCS)が公開した2025年の折りたたみスマホラインナップには、「Mix Fold 5」の名前が含まれていませんでした。このことから、Xiaomiがブック型折りたたみスマホを今後展開しないのではないかという憶測が広がりました。
しかし、別の情報筋によると、Xiaomiは現在も大型折りたたみスマホの研究開発を継続しており、新モデルの投入は2026年以降になる可能性があるとのことです。
Mix Fold 5の不在で変化する折りたたみスマホ市場の勢力図

Xiaomiが「Mix Fold 5」を今年投入しない可能性が高まる中、折りたたみスマホ市場では新たな動きが見られます。特に、OppoやHonor、Vivo、Huaweiといった中国メーカーが次世代の折りたたみモデルを準備しており、各社の戦略の違いが注目されています。
例えば、Oppoは「Find N5」を予定しており、軽量設計とヒンジ技術の改良が期待されています。一方、Honorは「Magic V4」を開発中で、過去モデル同様にスリムなデザインを維持しながら耐久性を向上させる方向性のようです。また、Huaweiの「Mate X7」は、ヒンジ構造をさらに強化し、ディスプレイの折り目を目立たなくする技術を導入する可能性が指摘されています。
このように、Xiaomiが一時的にブック型折りたたみスマホ市場から姿を消すことで、他のメーカーが競争を加速させることが予想されます。特に、Vivoが「X Fold 4 Pro」の投入を見送るかもしれない中、軽量化を進める「X Fold 4」に注目が集まりそうです。Mix Fold 5が登場しない影響で、2025年の市場は新たな競争構造へと変化する可能性があります。
Mix Foldシリーズは進化を続けるのか Xiaomiの次の一手は?
Xiaomiは折りたたみスマホ市場において、「Mix Fold」シリーズと「Mix Flip」シリーズを並行して展開しています。しかし、「Mix Fold 5」が今年登場しない場合、今後のブック型折りたたみスマホの方向性が不透明になります。
Xiaomiが直近で力を入れているのは縦折りタイプの「Mix Flip」シリーズです。初代モデル「Xiaomi Mix Flip」は市場で一定の評価を得ており、その後継機「Mix Flip 2」の開発が進行中とされています。この動きから、Xiaomiがしばらく縦折りモデルに注力し、大型折りたたみスマホの開発を一時休止している可能性も考えられます。
一方で、「Mix Fold」シリーズの完全終了というわけではなく、次世代モデルのための研究開発は続けられているようです。
技術の進化や市場動向を見極めながら、Xiaomiが2026年以降に新たな大型折りたたみスマホを投入する可能性は十分にあります。特に、現在市場で求められている「軽量化」「折り目の改善」「ディスプレイの耐久性向上」といった要素を強化した新モデルが登場すれば、Xiaomiの折りたたみスマホ戦略に新たな展開が期待できるでしょう。
Source:Gizmochina