サムスンはGalaxy A36を正式発表し、ミドルレンジモデルながらAI機能を搭載することで注目を集めています。6.7インチのSuper AMOLEDディスプレイは最大輝度1,200ニットに向上し、120Hzリフレッシュレートに対応。Snapdragon 6 Gen 3を採用し、Android 15ベースのOne UI 7で動作します。

特に「Awesome AI」の搭載が特徴で、「Circle to Search」や「オブジェクト消去」などの機能を利用可能。カメラは50MPのメインカメラを維持しつつ、セルフィーカメラは新センサー採用で画質向上を図っています。価格は前モデルと同水準に据え置かれ、手頃な価格でAI体験を提供するモデルとして期待されます。

Galaxy A36の進化したディスプレイとデザイン

Galaxy A36は、前モデルよりディスプレイがわずかに拡大し、6.7インチのSuper AMOLEDパネルを採用しています。最大輝度は1,200ニットに向上し、日光下でも視認性が向上しました。120Hzのリフレッシュレートにより、スクロールやゲームプレイもスムーズです。さらに、Corning Gorilla Glass Victus+が採用され、耐久性も強化されています。

本体の厚さは7.4mmとスリムで、重量も195グラムに抑えられています。これは持ちやすさを考慮した設計でありながら、IP67の防水・防塵性能を維持している点も注目すべきポイントです。デザイン面では、ミニマルな仕上がりとなっており、より洗練された印象を与えます。

ディスプレイの進化によって、コンテンツ視聴の満足度が向上するだけでなく、日常使いでの快適さもアップしています。特に高輝度ディスプレイは、屋外使用が多い人にとって大きなメリットとなります。デザインの洗練も含め、手に取ったときの満足感を重視する人に適したモデルと言えるでしょう。

Snapdragon 6 Gen 3とAI機能が生み出す新たな体験

Galaxy A36は、QualcommのSnapdragon 6 Gen 3を搭載し、前世代よりも処理性能が向上しました。このチップセットは、4nmプロセスで製造されており、省電力性能とパフォーマンスのバランスが取れています。さらに、Android 15ベースのOne UI 7を採用し、6年間のOS・セキュリティアップデートが保証されている点も安心材料です。

「Awesome AI」として新たに導入されたAI機能には、「Circle to Search」や「オブジェクト消去」、「AI生成カスタムフィルター」などが含まれます。これにより、写真編集や情報検索の手間が大幅に削減され、日常的な使い勝手が向上します。特に「Circle to Search」は、画面上の気になる部分を囲むだけで関連情報を取得できる便利な機能です。

ミドルレンジながらも、フラッグシップモデル「Galaxy S」シリーズの一部AI機能を継承している点は注目に値します。これにより、これまでハイエンド機種でしか体験できなかった利便性が、より手の届きやすい価格帯で楽しめるようになりました。AIの活用が進む中、スマートフォン選びの基準が変わりつつあることを示すモデルと言えそうです。

価格据え置きで進化を遂げたGalaxy A36の魅力

Galaxy A36は、ハードウェアとソフトウェアの両面で進化を遂げながらも、価格は前モデルと同水準に据え置かれました。アメリカでは128GBモデルが399ドル、ヨーロッパでは379ユーロ、イギリスでは256GBモデルが399ポンドで販売されます。この価格設定により、多くのユーザーが手に取りやすいモデルとなっています。

50MPのメインカメラは据え置きですが、セルフィーカメラにはGalaxy S24シリーズと同じセンサーが採用され、画質の向上が期待されます。さらに、バッテリーは5,000mAhの大容量を維持し、45Wの急速充電にも対応。5G、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、NFC、eSIMなど最新の接続技術もサポートされています。

ミドルレンジスマートフォンに求められるのは、コストパフォーマンスと長期的な使いやすさです。その点でGalaxy A36は、価格を抑えながらも最新の機能と堅実なアップデート保証を提供し、多くの人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。特にAI機能の搭載は、今後のスマートフォン市場においてスタンダードとなる可能性を示しています。

Source:Gizmochina