Samsungが新たなエントリーモデル「Galaxy A26」を正式発表しました。A36やA56とともに登場したこのモデルは、防塵・防水対応、AI機能、120HzリフレッシュレートのOLEDディスプレイなど、上位機種の特徴をいくつか引き継いでいます。特に注目すべきは、Exynos 1380プロセッサーと6年間のアップデート保証が提供される点です。

背面には50MPのメインカメラ(OIS対応)を含むトリプルカメラシステムを搭載し、ストレージは最大256GBまで拡張可能。バッテリーは5000mAhと十分な容量ですが、充電速度は25Wに制限されています。さらに、「Awesome Intelligence」と呼ばれるAI機能が搭載され、画像編集や検索の利便性が向上しました。

価格はアメリカで299.99ドル、ヨーロッパでは128GBモデルが299ユーロ、イギリスでは256GBモデルが299ポンド。コストを抑えつつも、長期のサポートと充実した機能を求めるユーザーにとって魅力的な選択肢になりそうです。

Exynos 1380搭載で性能は十分か 競合機種と比較

Galaxy A26にはSamsung製のExynos 1380が搭載されています。このチップは、昨年発売されたGalaxy A35にも採用されており、ミドルレンジモデル向けのプロセッサーとして一定の評価を受けています。

オクタコア構成で、4つの高性能コアと4つの省電力コアを組み合わせており、日常の操作や動画視聴、SNSの使用には問題ないパフォーマンスを提供します。GPUにはMali-G68 MP5が採用されており、3Dゲームの動作もある程度こなせる仕様です。

競合機種と比較すると、MediaTek Dimensity 920を搭載するRedmi Note 12 Proや、Snapdragon 6 Gen 1を採用するMotorola Edge 40 Neoなどが同価格帯に位置します。Exynos 1380はこれらと比べても性能面で大きく劣ることはなく、特にAI関連の処理や電力効率の面で強みがあります。

ただし、ゲーム用途ではSnapdragon搭載機のほうが安定性が高い傾向があるため、高負荷な3Dゲームを快適に遊びたい場合は他の選択肢も考えられます。

Galaxy A26の狙いは、コストを抑えながら普段使いに適したパフォーマンスを提供することにあると考えられます。最新のチップではないものの、Exynos 1380は十分な処理能力を持ち、長期間のアップデート保証と組み合わせることで、長く安心して使えるスマートフォンになりそうです。

6年間のアップデート保証は実用的か ソフトウェア面の魅力

Galaxy A26は、6年間のアップデート保証が提供されることが大きな特徴です。これはSamsungのフラッグシップモデルと同様のサポート期間であり、エントリーモデルとしては非常に手厚い仕様です。最新のAndroid 15ベースのOne UI 7を搭載し、定期的なセキュリティアップデートも受けられるため、長期間にわたって安全に使用できます。

スマートフォンの寿命は、ハードウェアの劣化だけでなくソフトウェアのサポートによっても左右されます。アップデートの保証が短いと、新しいアプリが使えなくなったり、セキュリティリスクが増したりする可能性があります。

その点、A26の6年間の保証は、安心して長く使える要素の一つといえるでしょう。ただし、OSのアップデートが進むにつれ、新機能の一部が利用できなくなることや、処理速度の低下なども考えられます。

また、Samsung独自のAI機能「Awesome Intelligence」もA26で利用可能です。写真編集の「オブジェクト消去」や、Googleの「Circle to Search」機能と組み合わせることで、利便性が向上します。アップデートの長期保証とAI機能の活用により、A26はエントリーモデルでありながら、長く快適に使えるスマートフォンとなる可能性が高いです。

カメラ性能と防塵・防水性能 価格以上の満足感は得られるか

Galaxy A26のカメラは、50MPのメインカメラ(OIS対応)8MPの超広角カメラ2MPのマクロカメラのトリプル構成です。エントリークラスながら、OIS(光学手ブレ補正)を搭載している点は評価できます。特に夜間撮影や動画撮影時には、手ブレの軽減が期待できます。ただし、超広角カメラの画素数が8MPと低めであるため、細部の表現力は高価格帯のモデルには及ばないかもしれません。

防塵・防水性能はIP67に対応しており、水しぶきや埃に強い設計になっています。これは、同価格帯のスマートフォンの中では優れたポイントで、アウトドアやキッチンなどの水回りでも安心して使用できる仕様です。ただし、水没には対応していないため、水中での使用は避けるべきです。

価格はアメリカ市場で299.99ドル、ヨーロッパ市場で128GBモデルが299ユーロ、イギリスでは256GBモデルが299ポンドと、コストパフォーマンスの良い価格設定となっています。カメラ性能や防塵・防水性能を考慮すると、価格以上の価値を提供するスマートフォンといえそうです。

Source:Gizmochina