Samsungは、MWC25で発表予定の新モデルGalaxy A56 5GおよびA36 5Gに「Awesome Intelligence」というAI機能を搭載すると予告しました。Aシリーズは手頃な価格帯ながら、今回のモデルではAI機能の強化や6年間のアップデート保証が提供される点が特徴です。
MWC25では、新たなAI活用のデモが予定されており、Circle to SearchやGemini LiveといったS25シリーズにも搭載されるAI機能の展示が行われます。さらに、Samsung初のAndroid XRヘッドセット「Project Moohan」も発表される見込みです。
Galaxy A56とA36に搭載される「Awesome Intelligence」とは

Samsungは、2025年3月のMWC25で発表予定のGalaxy A56 5GおよびA36 5Gに新しいAI機能「Awesome Intelligence」を搭載すると予告しました。この機能は、S25シリーズにも採用される最先端のAI技術をAシリーズにも展開することを目的としているようです。
具体的には、Googleの「Circle to Search」や、リアルタイムでの音声アシスト機能「Gemini Live」といったAI技術を活用することで、検索や情報取得の利便性を向上させます。また、A56には「Best Face」というAIカメラ機能が搭載されており、グループ写真撮影時に最適な表情を組み合わせてベストショットを作成できるようになっています。
Samsungはこれまで、AI機能をフラッグシップモデルであるSシリーズに優先的に搭載していました。しかし、今回のAシリーズにおける「Awesome Intelligence」導入は、より幅広いユーザーにAIの恩恵を提供するという同社の戦略的な変化を示していると考えられます。
Galaxy A56とA36の進化したハードウェア仕様
新しいGalaxy A56とA36は、デザイン面やハードウェアの進化にも注目が集まっています。A56は6.7インチのSuper AMOLEDディスプレイを搭載し、最大1,900ニトの輝度と120Hzのリフレッシュレートを備えています。一方、A36は6.6インチのSuper AMOLEDディスプレイを採用し、同じく120Hzのリフレッシュレートを持っています。
A56にはExynos 1580チップが搭載され、大型ベイパーチャンバーによる冷却性能の向上が期待されています。A36はSnapdragon 6 Gen 3を採用しており、ミドルレンジながらも高い処理能力を実現しています。また、両モデルとも5000mAhのバッテリーを搭載し、A56は45Wの急速充電に対応。長時間の使用でも快適に利用できる仕様となっています。
カメラ機能も大幅に強化されており、A56は50MPのメインカメラに加え、12MPの超広角カメラと5MPのマクロカメラを搭載。A36も50MPのメインカメラを搭載し、超広角とマクロ撮影に対応しています。低照度環境でも高品質な撮影が可能な「Low Noise Mode」も導入されており、ナイトグラフィー機能の向上が期待できます。
Aシリーズの進化が示すスマートフォン市場の変化
これまでSamsungのAシリーズは、主にコストパフォーマンスを重視したミドルレンジモデルとして位置付けられていました。しかし、Galaxy A56やA36には、フラッグシップモデルに迫る機能が多数搭載されており、その位置付けが変わりつつあるように感じられます。
特に「Awesome Intelligence」の導入により、AI機能がより多くのスマートフォンに普及することが予想されます。これまではSシリーズやZシリーズのユーザーのみが享受できた最新のAI技術が、Aシリーズのユーザーにも開放されることで、スマートフォンの使い勝手が大きく向上するでしょう。また、6年間のOSアップデート保証が提供されることで、長期間安心して使える点も評価できます。
さらに、デザイン面でも進化が見られます。Galaxy Z Foldシリーズを彷彿とさせる楕円形のカメラハウジングや、「Key Island」と呼ばれる新機能の追加によって、Aシリーズならではの個性が強調されています。これにより、ミドルレンジモデルでもデザインや使い勝手にこだわりたいユーザーのニーズに応える形となっています。
MWC25での正式発表を前に、SamsungのAシリーズがどのように進化するのか、そして市場にどのような影響を与えるのかに注目が集まります。
Source:Sammy Fans