Samsungが提供する「Now Bar」が、新たなアップデートによりGoogleのAIアシスタント「Gemini」と統合される可能性が浮上しました。X(旧Twitter)ユーザーのTechA7mad氏が、Galaxy S25 Ultraで動作するGoogleアプリ内に「Gemini Live」との深い連携を示す証拠を発見したと報告しています。

「Now Bar」は、ロック画面に配置されるウィジェット型の情報表示機能ですが、従来はSamsung独自のサービスに限定されていました。しかし、今回の統合により、ユーザーはロック画面から直接Gemini Liveにアクセスし、AIと対話できる可能性が高まります。GoogleはすでにPixelスマートフォン向けにGemini Liveを導入しており、今後、GalaxyシリーズでもAI機能の利便性が向上することが期待されます。

Samsungの「Now Bar」にGoogle Geminiが統合 何が変わるのか

Samsungが開発する「Now Bar」は、ロック画面上で情報を素早く確認できる機能ですが、これまでSamsung独自のサービスに限定されていました。今回、GoogleのAIアシスタント「Gemini」との統合が進んでいることが確認され、利便性が大きく向上する可能性があります。

TechA7mad氏が発見した手がかりによると、Galaxy S25 UltraのGoogleアプリ(バージョン16.6.28.ve.arm64)内に「Gemini Live」に関連する記述が含まれていました。さらに、「Now Bar」に「Gemini Liveのステータス(保留中)」と表示されることから、ロック画面から直接Geminiを利用できる仕組みが準備されていると考えられます。

これが実装されれば、ユーザーはスマートフォンをアンロックすることなく、音声やテキストを通じてGeminiと対話できるようになります。GoogleはすでにPixelシリーズでGeminiを強化しており、GalaxyデバイスでもAI機能がよりシームレスに統合されることが期待されています。

「Now Bar」と「Now Brief」 Samsung独自機能の役割とは

「Now Bar」は、Samsungの「Now Brief」システムの一部として、ロック画面上に情報を表示するウィジェット機能です。「Now Brief」自体は、カレンダーの予定、天気情報、交通状況、健康データなどをAIがまとめて通知する仕組みであり、ホーム画面では詳細な情報を提供し、ロック画面ではコンパクトに要点を伝える形で設計されています。

しかし、現状ではこのシステムはSamsung独自のエコシステムと深く結びついており、Galaxyスマートフォンの純正アプリを活用するユーザーには便利な一方で、Googleサービスやサードパーティアプリを中心に利用する人にはやや限定的な機能となっています。

今回のGemini統合が実現すれば、Googleアシスタントの代わりにGeminiを利用し、より多様なデータをロック画面上で取得できるようになる可能性があります。これにより、「Now Brief」がSamsungの枠を超え、より広範なサービスと連携する第一歩となるかもしれません。

Google Geminiの進化 Galaxyユーザーに与える影響とは

Google Geminiは、AIアシスタントとしての機能を拡張し続けており、特にPixelスマートフォン向けには「Gemini Live」を導入し、より直感的な対話が可能になっています。Samsungの「Now Bar」との統合が進めば、GalaxyシリーズでもGeminiを活用した新しいAI体験が提供されることになります。

これまでのGoogleアシスタントは、主に音声コマンドを受け付ける形で機能していましたが、Gemini Liveでは、より自然な会話形式で情報提供が可能になります。今回のアップデートにより、Samsungのロック画面から直接Geminiにアクセスできるようになれば、端末の利用スタイルが大きく変わる可能性があります。

ただし、具体的な提供時期についてはまだ明らかになっていません。Pixel向けに先行して実装されることが多いGoogleのAI技術が、どのタイミングでGalaxyシリーズにも本格導入されるのか、今後の動向に注目が集まります。

Source:Tech Advisor