GoogleはAndroid Autoの機能拡張を進め、車両が駐車中にゲームを楽しめるようにする新機能を導入しました。これにより、Farm Heroes SagaやCandy Crush Soda Saga、Angry Birds 2などの人気ゲームがプレイ可能となり、タッチスクリーンを搭載した車両ではスムーズに操作できます。ただし、一部の物理コントロールのみの車種での動作は不明です。

この新機能を利用するには、スマートフォンに対応ゲームをインストールし、Android Autoを起動する必要があります。さらに、最新のAndroid 15が必要となるため、古いOSではスマートフォン単体でのみのプレイとなる点に注意が必要です。また、安全対策として、ゲームは駐車時のみ利用可能で、走行中は自動的にブロックされます。

Android Autoが本格的にゲーム対応 人気タイトルが続々登場

GoogleはAndroid Autoのアップデートを通じて、車両が駐車中にゲームを楽しめる環境を提供し始めました。今回の追加により、Farm Heroes Saga、Candy Crush Soda Saga、Angry Birds 2、Beach Buggy Racingといった人気タイトルがプレイ可能となり、タッチスクリーン搭載車両での操作に最適化されています。

この新機能を利用するには、事前にスマートフォンにゲームアプリをインストールしておく必要があります。スマートフォンを車両に接続し、Android Autoを起動すれば、ゲームアイコンがアプリ一覧に表示されます。ただし、Android Auto上でプレイするには、スマートフォンがAndroid 15を搭載している必要があり、古いバージョンのOSでは利用できません。

また、安全性への配慮として、走行中のゲームプレイは完全にブロックされる仕組みになっています。これにより、運転手がプレイする危険を防ぎながら、駐車中の待機時間を有効活用できるようになりました。今後、さらに多くのタイトルが追加される可能性があり、Android Autoのゲーム機能の充実が期待されています。

YouTubeやブラウザも導入予定 車内エンタメの進化が加速

Android Autoには、今後ゲームだけでなく、YouTubeやウェブブラウザといったアプリも導入される予定です。現在、Android AutomotiveではすでにYouTubeが利用可能となっており、駐車中のみ再生できる仕様になっています。同様の仕組みがAndroid Autoにも適用されれば、車内でのエンターテインメントの幅が広がることになります。

ブラウザについても、Android AutomotiveではすでにGoogle ChromeやVivaldiなどがインストール可能となっています。これにより、車両が停止している間に情報検索やメールの確認ができるようになります。Android Autoでも同じ機能が追加されれば、スマートフォンを取り出さずにナビ画面でネット閲覧が可能になるかもしれません。

こうしたアプリの拡充によって、Android Autoは単なるナビゲーションシステムから、より多機能な車載プラットフォームへと進化しつつあります。今後のアップデート次第では、Android Automotiveとの差がさらに縮まり、ユーザーにとってより快適な車内体験が実現されるでしょう。

Apple CarPlayとの差が拡大 Googleの戦略が進む

Android Autoの機能拡張が進む一方で、AppleのCarPlayは現時点で大きな変化が見られません。GoogleはすでにAndroid Automotive向けにYouTubeやブラウザの導入を進めており、その流れをAndroid Autoにも取り入れることで、競争力を高めています。

CarPlayは、現状では主にナビゲーションや音楽再生に特化しており、ゲームやブラウザ機能の追加には慎重な姿勢を維持しています。Googleが積極的にエンターテインメント機能を拡充しているのに対し、Appleはプラットフォームの安定性や既存のエコシステムとの統合を優先しているようです。

この差は今後、ユーザーの選択肢に大きく影響を与える可能性があります。特に、長距離移動時や駐車中の待機時間を重視するユーザーにとって、Android Autoのエンターテインメント機能は魅力的な要素となるでしょう。Googleがこの流れをさらに加速させれば、車載システムの選択基準が大きく変わるかもしれません。

Source:autoevolution