Googleは2025年最初の「Pixel Drop」アップデートを公開しました。今回のアップデートでは、AIを活用した通話詐欺検出機能が追加され、Pixel 9シリーズで不審な発言を検出すると警告が表示されるようになりました。また、メッセージアプリではPixel 6以降のデバイスでもスキャム検出が可能です。
さらに、新機能「モード」は、従来のおやすみモードを拡張し、仕事・ゲーム・週末など状況に応じたカスタマイズが可能になりました。通知を整理する「通知クールダウン」、ライブ配信向けの「接続カメラ」、AIによる画像生成を実現した「Pixel Studio」など、実用的な機能も強化されています。
AIが通話詐欺をリアルタイム検知 Googleの新たなセキュリティ機能

Googleは、Pixel 9シリーズ向けにAIを活用した通話詐欺検出機能を導入しました。この新機能は、「Google Phone」アプリ内で動作し、通話中に詐欺の可能性があるフレーズや不審な要求を検出すると警告を表示します。
例えば、「個人情報を教えてください」や「今すぐ送金してください」といった言葉が含まれると、注意喚起が行われます。この機能は、特に高齢者やオンライン詐欺のターゲットになりやすいユーザーにとって有用です。
また、メッセージアプリでもPixel 6以降のデバイスでスキャム検出が可能になり、フィッシング詐欺や悪質なリンクが送られてきた場合に警告が表示されます。これにより、ユーザーは不審なメッセージを即座に判別し、詐欺被害を未然に防ぐことができます。
AIによる詐欺対策は今後さらに進化する可能性がありますが、完全に防ぐことは難しいでしょう。詐欺の手口も高度化しているため、ユーザー自身が注意することも重要です。この機能を活用しつつ、不審な電話やメッセージには慎重に対応することが求められます。
Pixelに新たな「モード」機能が追加 シーンに応じた使い分けが可能に
これまでの「おやすみモード」は、特定の時間帯に通知を抑制するシンプルな機能でした。しかし、今回のアップデートで追加された「モード」は、より柔軟なカスタマイズが可能になりました。
仕事・ゲーム・週末など、ユーザーのライフスタイルに合わせたモードを作成でき、それぞれ異なる通知設定を適用できます。例えば、仕事中は業務連絡のみを通知し、ゲームモードでは通話やメッセージを最小限にすることが可能です。
この機能は、クイック設定パネルや設定アプリから簡単にアクセスできるため、状況に応じて素早く切り替えられます。また、アイコンの割り当てやモードごとのカスタマイズも可能なため、直感的に使い分けられるのが特徴です。
スマートフォンは日常のあらゆるシーンで活用されますが、通知の多さがストレスにつながることもあります。「モード」機能を活用することで、集中すべき時とリラックスする時のメリハリをつけることができ、より快適なデジタルライフを実現できるでしょう。
Pixel Watchが健康管理機能を強化 心拍異常を検知する新機能
GoogleのPixel Watch 3には、心拍異常を検出する「脈拍消失検出」機能が追加されました。この機能はFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けており、心拍が一定時間検出されない場合に警告を発する仕組みです。これは、特に心疾患を持つユーザーや、健康管理を重視する人にとって重要な機能となります。
また、Pixel Watchのすべてのモデルで歩数測定の精度が向上し、より正確なデータを取得できるようになりました。さらに、女性向けに「月経周期の追跡・予測」機能も追加され、よりパーソナライズされた健康管理が可能になっています。
ウェアラブルデバイスの進化により、スマートウォッチは単なる通知ツールではなく、健康を見守るパートナーへと変わりつつあります。今後も、より高度な健康管理機能が追加されることで、ユーザーの生活に寄り添うデバイスとしての価値が高まるでしょう。
Source:Beebom