Xiaomiの最新フラッグシップモデル「Xiaomi 15 Ultra」がMWC 2025で発表され、DXOMarkによるカメラとディスプレイの評価結果が公開されました。カメラのスコアは153点で、Xiaomiのスマートフォン史上最高評価を獲得し、特に200MP望遠センサーによるズーム性能が際立っています。一方、ディスプレイは最大3,065ニトの輝度を記録し、「最も明るい」スマートフォンと評価されました。

ただし、カメラの色再現や被写界深度の狭さ、ディスプレイのコントラスト調整など、改善の余地も指摘されています。総合的には、Xiaomi 15 Ultraは高性能カメラと鮮やかなディスプレイを備えた魅力的なモデルとして、3月11日にインド市場で発売予定です。

Xiaomi 15 Ultraのカメラ性能 望遠ズームが生み出す圧倒的な描写力

Xiaomi 15 UltraのカメラはDXOMarkで153点を獲得し、同ブランドのスマートフォン史上最高評価を記録しました。特に注目されているのが200MPの望遠センサーで、ズーム性能が大幅に向上しています。全ズーム設定で高精細な画像を維持し、特に遠距離撮影では細部の描写力が際立つと評価されています。前モデルXiaomi 14 Ultraの149点を上回り、進化の証となっています。

一方で、DXOMarkの評価ではメインカメラに課題があることも指摘されています。一部の競合機種と比べて色の偏り(カラ―キャスト)が見られるほか、被写界深度が狭いためグループ撮影ではフォーカスが難しい場合があると報告されています。こうした点を踏まえると、Xiaomi 15 Ultraは特にズーム性能を重視するユーザーに適していると考えられます。

カメラ性能のランキングでは、Huawei Pura 70 Ultraが163点でトップを維持し、Google Pixel 9 Pro XLとHonor Magic 6 Proが158点で続いています。これらのモデルと比較すると、Xiaomi 15 Ultraはトップクラスのカメラを搭載しつつも、超高評価の機種と比べると若干の課題が残るようです。それでもズーム性能の進化は特筆すべきポイントであり、望遠撮影を多用する人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

圧倒的な明るさを誇るXiaomi 15 Ultraのディスプレイ 最高輝度3,065ニトの実力

Xiaomi 15 Ultraのディスプレイは最大3,065ニトの輝度を誇り、DXOMarkの評価では「2025年2月時点で最も明るいスマートフォン」とされました。これは前モデルXiaomi 14 Ultraの1,356ニトを大きく上回り、視認性の向上に大きく貢献しています。特に屋外での使用時において、直射日光の下でも鮮明な表示が可能となり、視認性の良さが評価されています。

また、スコアは150点を獲得し、「ゴールドラベル」を取得しました。ディスプレイ部門のランキングでは22位、超プレミアムセグメント(800ドル以下)では17位という結果でした。トップに立ったのはSamsung Galaxy S25 Ultraで、160点を記録しています。視認性や操作性の向上が評価された一方で、HDR10+動画の暗所視聴時には輝度レベルが十分ではないと指摘されています。

全体として、Xiaomi 15 Ultraのディスプレイは日常使用において優れた視認性を提供する一方、特定の条件下では改善の余地があることがわかります。

特にHDRコンテンツの表示では、SamsungやAppleのフラッグシップモデルに比べて最適化の必要があるといえるでしょう。それでも3,065ニトという圧倒的な輝度は、現時点で他のスマートフォンを凌駕する数値であり、明るい環境での視認性を重視する人にとって大きな魅力となりそうです。

Xiaomi 15 Ultraの発売と価格 過去モデルと比較したコストパフォーマンス

Xiaomi 15 Ultraは3月11日にインド市場で発売され、グローバル版の価格は1,499ユーロ(約141,000円)と発表されています。参考までに、前モデルXiaomi 14 Ultraは昨年99,999円で発売されました。価格が大幅に上昇したことになりますが、スペックの向上を考慮すると、その差に見合った価値があるのか注目されます。

今回のモデルでは、Snapdragon 8 Elite SoCを搭載し、2K LTPOディスプレイや200MP望遠センサーといったハイエンド仕様が採用されています。

特にカメラ性能とディスプレイの明るさが大幅に強化されており、Xiaomi 14 Ultraと比較して、よりプロフェッショナルな撮影や視認性の向上が期待できます。一方で、カメラのメインセンサーの色再現やHDR動画視聴時の輝度に関しては、競合他社のトップモデルに一歩及ばないとの評価もあります。

価格上昇がどのように受け止められるかは市場の反応次第ですが、少なくともスペックの向上は明確です。特にスマートフォンのカメラを重視する人や、屋外での視認性を重視する人にとっては、高価格でも十分な価値を提供するモデルといえるでしょう。今後、日本市場での発売情報にも注目が集まりそうです。

Source:91mobiles