GoogleのPixelスマートフォンで、新たなディスプレイのバグが報告されています。3月のPixel Feature Dropを適用した後、一部のユーザーからNetflixやYouTubeなどの動画再生中に画面が明るくなったり暗くなったりする現象が発生しているとの声が上がっています。この問題はPixel 6シリーズからPixel 9シリーズまで幅広い機種で確認されており、多くのユーザーが影響を受けているようです。
Redditでは、この問題の解決策として「Smooth Display」をオフにすると改善するとの報告が出ています。ただし、これを無効にすると本来の120Hzリフレッシュレートが60Hzに制限されるため、滑らかな表示が犠牲になってしまいます。また、別のバグとして、画面の背景が極端に暗くなる問題も報告されており、Pixel 9 Pro XLで特に顕著なようです。
Pixelシリーズで発生した画面のちらつき問題とは

Pixel 6シリーズからPixel 9シリーズの一部ユーザーが、3月のPixel Feature Drop適用後にディスプレイのちらつきを経験しています。この現象はNetflixやYouTube、Prime Video、Disney+といった動画ストリーミングアプリを利用している際に発生し、画面の明るさが不規則に変動することが特徴です。特に、動画の視聴中に数秒ごとに明るくなったり暗くなったりするため、快適な視聴環境が損なわれてしまいます。
このバグが発生し始めたのは、Googleが3月に提供したFeature Dropの後とされており、Redditの複数の投稿でも同様の問題が指摘されています。一部のユーザーはNetflixのみならず、他のアプリでも同じ症状が発生していることから、アプリ側ではなくPixelのシステム全体に影響を及ぼす問題である可能性が高いと考えられています。
また、特定の端末では画面の明るさが極端に低下するという別の不具合も報告されています。Pixel 9 Pro XLのユーザーの中には、画面の背景だけが暗くなり、アイコンや文字は通常の明るさを維持していると訴える声もあります。このような現象が複数のモデルで発生しているため、Pixelシリーズ全体に広がるバグであることが示唆されています。
一時的な回避策としてSmooth Displayの設定変更が有効
この問題を解決する手段として、一部のユーザーはPixelの「Smooth Display」機能をオフにすることで改善したと報告しています。Smooth Displayとは、端末のディスプレイリフレッシュレートを自動的に調整し、最大120Hzの滑らかな画面表示を提供する機能です。しかし、これを無効にするとリフレッシュレートが60Hzに固定されるため、画面の動きがわずかにカクつくことがあります。
Redditの投稿者の中には、Smooth Displayをオフにすることでちらつきが解消されたと証言しており、少なくとも一時的な対策にはなる可能性があります。しかし、120Hzのスムーズなスクロールやゲーム体験に慣れたユーザーにとっては、これが大きな妥協点となるでしょう。また、このバグの発生がFeature Drop以降であることから、Googleがソフトウェアアップデートで修正を加える可能性も考えられます。
一方で、Smooth Displayをオフにしても、画面の極端な暗さの問題までは解決しないという指摘もあります。そのため、動画再生時のちらつき問題だけでなく、明るさの低下に関するバグも別途修正が求められています。ユーザーはGoogleの公式対応を待ちながら、必要に応じて設定変更による一時的な対応を検討する必要がありそうです。
Pixelのソフトウェアアップデートによるバグの発生は今後も続くのか
Pixelシリーズでは、これまでもソフトウェアアップデート後に予期しないバグが発生するケースが少なくありません。
たとえば、過去のアップデートでは指紋認証の不具合やバッテリー消費の増加、カメラアプリの動作不良などが報告されてきました。今回のディスプレイ問題も、Feature Dropによる新機能追加と同時に発生したものであり、アップデートによるバグの発生が今後も続くのではないかという懸念が広がっています。
Googleは定期的にセキュリティアップデートや機能追加を行う一方で、新たな不具合が発生することも少なくありません。特に、今回のようなディスプレイ関連のバグは、視覚的に影響が大きいため、多くのユーザーが問題を感じやすいものです。また、バグの発生範囲がPixel 6シリーズからPixel 9シリーズまで広がっている点も気になるところです。
今後のアップデートでは、これらの問題が解消される可能性がありますが、過去の事例を踏まえると、別の新たな不具合が発生するリスクも否定できません。そのため、Pixelユーザーは新しいアップデートを適用する際に、不具合の報告を確認しながら慎重に対応することが求められるでしょう。
Source:PhoneArena