Googleは、Android 15 QPR1 Beta 3の提供を開始した。対象となるのはPixel 6から最新のPixel 9シリーズまでのデバイスで、折りたたみ端末やBluetoothに関する複数の不具合が修正された。
このアップデートでは、特に折りたたみ端末で発生していた画面が真っ黒になる問題に対処。Bluetooth関連では音量調整の不具合が解決され、システムの安定性も向上している。
Googleは、このベータ版が12月に予定されている新機能公開に向けた重要なテストフェーズだとしている。
Pixelデバイス向けに提供開始されたQPR1 Beta 3
Googleは、Android 15 QPR1 Beta 3をPixelデバイス向けに公開した。このベータ版は、Pixel 6から最新のPixel 9シリーズまで幅広いデバイスをサポートしている。特に、Pixel FoldやPixel 9 Pro Foldなどの折りたたみ端末において発生していた画面の不具合が修正された点が注目されている。
また、Pixel Tabletも含まれており、対応デバイスはOTA(Over The Air)で更新を受け取ることが可能だ。QPR1 Beta 3は、12月に予定されている次回の「機能追加アップデート」に向けたテスト段階として提供されており、Googleはこれを通じて多くのバグ修正と機能改善を行っている。
このベータ版は、システム全体の安定性を向上させるための修正が多岐にわたり実施されており、特にBluetoothやシステムクラッシュに関連する問題に大幅な改善が見られる。Pixelユーザーにとっては、安定した環境で次回の機能アップデートを待つための重要なステップとなる。
折りたたみ端末の画面問題やBluetoothの改善
Android 15 QPR1 Beta 3は、特に折りたたみ端末に関する不具合の修正が焦点となっている。これまで、一部のユーザーからPixel FoldやPixel 9 Pro Foldを展開すると、画面が真っ黒になるという報告が寄せられていたが、今回のアップデートでこの問題が解消された。Googleによれば、このバグはシステムの表示処理に起因しており、QPR1 Beta 3で修正された。
さらに、Bluetooth機能の改善も行われており、特定のPixelデバイスでは物理ボタンを使ったBluetooth接続機器の音量調整が正常に行えない問題があったが、これも修正されている。特にイヤホンやスピーカーといったオーディオ機器に接続している際に、この問題が顕著に表れていたが、今回のアップデートでこれらの不具合は解消された。
このように、折りたたみ端末とBluetoothの不具合はQPR1 Beta 3によって大幅に改善され、ユーザーにとってより快適な使用環境が提供されることが期待されている。
修正されたその他のシステム問題と安定性向上
QPR1 Beta 3では、折りたたみ端末やBluetooth以外にも、システム全体の安定性を向上させるためのさまざまな修正が行われている。例えば、通知が正しく表示されない問題や、アプリのアイコンがデフォルトのシステムアイコンに置き換わる不具合が修正された。これらの問題は、特定のユーザーにとってストレスとなるものであったが、今回のベータ版で改善が見られる。
さらに、メモリ管理に関する問題も修正されており、これによりシステムがクラッシュしたり再起動したりする問題が減少した。また、ヘッズアップ通知への操作ができなくなるバグや、システムUIがクラッシュする問題も修正されている。これらの修正は、Androidの利用体験全体を大幅に向上させるものとなっている。
これにより、QPR1 Beta 3をインストールしたユーザーは、システムの安定性が向上し、よりスムーズな操作が可能となるだろう。
12月の新機能公開に向けた準備段階
QPR1 Beta 3は、12月に予定されている次回の「機能追加アップデート」に向けた重要なテストフェーズとなっている。これにより、Pixelデバイスに新たな機能や改善が追加される予定であり、Googleはベータ版で集めたフィードバックを元に、最終的な調整を行う見込みである。
また、QPR1 Beta 2ではNFC決済やBluetoothに関連する問題が修正されていたが、今回のBeta 3でもこれらの改善が引き続き行われている。特にBluetoothに関しては、LE Audioの音量制御が改善され、接続先ごとに独立した音量調整が可能になったことが注目される。
Googleは、QPR1 Betaシリーズで得られた結果を踏まえ、Androidの次期バージョンであるAndroid 16に向けたさらなる改良にも取り組んでいる。