One UI 7.0の新機能「Now Bar」が、Always On Display(AOD)でも動作することが明らかになりました。この機能は、スマートフォンのロック画面やAOD上で進行中のアクティビティを視覚的に表示し、スポーツのスコアやタイマー、Samsung Healthのエクササイズ記録などの情報を、画面を点灯させることなく確認できます。
AODモードでは、Now Barのボタンをダブルタップすることで操作が可能になり、Galaxy S24シリーズでの動作が確認されています。また、One UI 8.0(Android 16)では「Live Updates」との統合が予想され、Googleマップの移動状況やフードデリバリーの進捗などがリアルタイムで反映される可能性があります。
Now Barは、BixbyやGoogleマップ、Samsung Healthなどのアプリと連携し、ロック解除なしで情報を取得できる便利な機能です。今後のアップデートにより、さらに活用の幅が広がることが期待されます。
Now BarがAODで機能する仕組みとユーザーへの影響
One UI 7.0のNow BarがAlways On Display(AOD)でも利用できるようになったことで、スマートフォンの利便性が大幅に向上しました。
通常、AODは時刻や通知をシンプルに表示する機能ですが、Now Barの追加により、アクティブなアプリの情報をリアルタイムで確認できるようになりました。例えば、タイマーの残り時間やスポーツのスコア、Samsung Healthのエクササイズ進捗などが、画面を点灯させずに表示されます。
AOD上のNow Barは、ロック画面のものと同様に楕円形のデザインで配置され、必要な情報をひと目で把握しやすくなっています。さらに、ボタンをダブルタップすることで特定の操作を実行できるため、画面を解除せずに機能を利用できる点が大きな利点です。これは、特に運動中や移動中など、スマートフォンの操作が制限される場面での利便性を高める要素となるでしょう。
一方で、AODのバッテリー消費に関する懸念もあります。常時表示される情報量が増えることで、従来のAODよりも電力を消費する可能性があります。しかし、SamsungはAODの省電力技術を進化させており、Now Barの導入による影響は最小限に抑えられると考えられます。これまでAODをオフにしていたユーザーも、Now Barの便利さを知ることで、設定を変更するかもしれません。
Now Bar対応アプリの拡充と今後の可能性
現在、Now BarはBixbyやGoogleマップ、Samsung Health、ボイスレコーダーなど、SamsungとGoogleの主要アプリに対応しています。しかし、今後のアップデートでさらに多くのアプリがNow Barを活用できるようになる可能性があります。特に、音楽ストリーミングサービスやメッセージアプリとの連携が進めば、より多くのユーザーにとって魅力的な機能となるでしょう。
例えば、SpotifyやYouTube MusicがNow Barに対応すれば、AOD上で曲の再生やスキップが可能になるかもしれません。また、メッセージアプリが対応すれば、短い返信や音声入力がロック解除なしで行えるようになる可能性も考えられます。すでにGoogleが開発中の「Live Updates」との統合が予測されていることから、リアルタイムの情報提供機能が強化されることは確実でしょう。
また、Samsungが独自のエコシステムを拡張する一環として、Now Barを他のGalaxyデバイスとも連携させる可能性もあります。例えば、Galaxy WatchやGalaxy Budsと同期させることで、スマートフォンを取り出さずに情報をチェックしたり、簡単な操作を行ったりできるようになるかもしれません。Now Barは、単なる通知の拡張ではなく、スマートフォンの使い方そのものを変える可能性を秘めています。
One UI 8.0とAndroid 16での進化に期待される機能
One UI 7.0で登場したNow Barは、すでに多くの利便性を提供していますが、Samsungは次の大型アップデートとなるOne UI 8.0(Android 16)でさらなる進化を遂げると考えられます。特に、Android 16ではGoogleが「Live Updates」という新しい通知機能を導入予定であり、これがNow Barと統合される可能性が高いと見られています。
Live Updatesは、フードデリバリーや配車アプリ、移動ナビゲーションなどの進捗をリアルタイムで追跡できる機能です。例えば、UberやGoogleマップの移動状況がNow Barに表示され、目的地到着予定時刻や現在地をスムーズに把握できるようになるかもしれません。また、スポーツの試合結果や株価情報なども、Now Barを通じてリアルタイムで確認できる可能性があります。
Samsungはこれまで、Androidの新機能を独自に拡張する傾向があります。例えば、Android 14で導入された「通知のスマート要約機能」は、One UIではより詳細な情報を表示する形で進化しました。同様に、One UI 8.0ではLive UpdatesをSamsung独自の要素と組み合わせ、より直感的な操作やカスタマイズ性を向上させる可能性があるでしょう。
今後のアップデートでは、ユーザーがNow Barをどのアプリで利用するかを自由に設定できる機能や、デザインのカスタマイズ性が向上することも期待されます。One UI 7.0で登場したNow Barは、単なる一機能ではなく、スマートフォンの操作性を変える新たなインターフェースとして進化を続けていくでしょう。
Source:SamMobile