スマートフォンの前面カメラで撮影したセルフィーが、文字が反転した状態で保存されてしまう問題に悩んだことはないでしょうか。多くのデバイスでは前面カメラのプレビューを自然に見せるために左右反転して表示しますが、そのまま保存されると、撮影後に手動で修正しなければなりません。

Google Photosはこの問題を解決するために、「反転」ボタンを正式にリリースしました。これにより、アプリ内で簡単に画像を水平方向に反転し、正しい向きに修正できます。実はこの機能は昨年9月から一部のユーザー向けに展開されていましたが、本日よりすべてのAndroidユーザーが利用可能になりました。

iOS版のGoogle Photosにこの機能が追加されるかどうかは現時点で不明です。しかし、Android版の提供までに時間がかかったことを考えると、iPhoneユーザーはもう少し待つ必要があるかもしれません。

Google Photosの「反転ボタン」はどこにある?使い方を詳しく解説

Google Photosに追加された「反転ボタン」は、どこで見つけられるのでしょうか。新機能がリリースされたものの、編集画面に隠れているため、すぐに気づかない人もいるかもしれません。

このボタンは、Google Photosの編集機能内にある「トリミング」ツールの中に配置されています。具体的には、編集モードを開き、「トリミング」オプションをタップすると、回転や遠近補正のオプションと並んで「反転」ボタンが表示されます。選択すると、画像が左右反転し、セルフィーなどの鏡像写真を正しい向きに修正できます。

この機能は、特に前面カメラで撮影した写真に効果的です。スマートフォンの仕様によっては、デフォルトでミラーリングされて保存される場合があるため、Google Photosの編集機能を使うことで簡単に修正できます。多くの写真編集アプリには同様の機能が搭載されていますが、Google Photosは標準アプリとして幅広く使われているため、今回のアップデートは多くのユーザーにとって便利な改善となるでしょう。

セルフィーの鏡像問題はなぜ発生するのか?その仕組みを解説

そもそも、なぜスマートフォンの前面カメラで撮影すると画像が反転するのでしょうか。この仕組みを理解すると、Google Photosの新機能の有用性がさらに明確になります。

前面カメラのプレビューは、まるで鏡を見ているかのように映るように設計されています。これは、ユーザーが自分の顔を見たときに違和感を覚えないようにするためです。しかし、撮影後にそのまま保存されると、文字や背景が反転した状態になり、特に文字が含まれるセルフィーでは見栄えが悪くなってしまいます。

一部のスマートフォンでは、設定で撮影後に自動的に左右反転させるオプションが用意されていますが、すべての機種に搭載されているわけではありません。そのため、Google Photosのようなアプリで修正できることは大きな利点となります。特に、撮影後に写真を簡単に編集できる環境が整うことで、画像編集に不慣れな人でも手軽に利用できるでしょう。

iOS版Google Photosへの実装はあるのか?今後の展開に注目

今回の「反転ボタン」機能はAndroidユーザー向けにリリースされましたが、iOS版Google Photosではまだ利用できません。では、今後iOS版にも導入される可能性はあるのでしょうか。

Googleは現時点でiOS版への対応時期を発表していません。ただし、過去のGoogle Photosの機能追加の流れを見ると、Android版で先行導入された後、一定期間を経てiOS版にも展開されることが多くあります。そのため、将来的にiPhoneユーザーもこの機能を使えるようになる可能性は十分に考えられます。

一方で、GoogleのアプリはAndroid向けに最適化されていることが多く、iOS版での実装には時間がかかるケースも少なくありません。特に、iOSの仕様やAppleの制約により、同じ機能を実装するために追加の開発が必要になることもあります。

そのため、iPhoneユーザーは今しばらく待つ必要があるかもしれません。とはいえ、Google Photosの利便性を考えると、iOS版でも同様のアップデートが期待されるでしょう。

Source:Android Authority