サムスンが開発中のトライフォールド型スマートフォンに関する新たな情報がリークされました。この新型デバイスは、「Galaxy Z Fold 7」や「Galaxy Z Flip 7」とともに7月に発表される可能性があり、量産開始は4月と報じられています。

ディスプレイは内側に折りたたまれる設計で、サイズは9.96インチと6.49インチになる見込みです。Huawei Mate XTと比較すると若干小型ながら、サムスン独自の折りたたみ技術が採用されると考えられます。一方で、デジタイザー非搭載のためSペンには非対応となる可能性が高いです。

また、「Galaxy G Fold」という名称が浮上しており、画面輝度や充電速度は「Galaxy Z Fold 6」と同等になるとも伝えられています。2025年は折りたたみスマホのラインナップがさらに充実する年となりそうです。

サムスンのトライフォールドスマホはどんなデザインに?内折り方式のメリットと課題

サムスンの新型トライフォールドスマートフォンは、Huawei Mate XTとは異なり、内側に折りたたむデザインになると報じられています。この構造の特徴は、ディスプレイが外部にさらされるリスクを抑え、傷や汚れを防ぐ点にあります。また、2枚のディスプレイを採用することで、開いた状態では大画面として使用し、折りたたんだときは通常のスマートフォンのように扱える仕様になると考えられます。

一方で、内折り式の折りたたみスマートフォンは、ヒンジ部分の耐久性が重要になります。過去の折りたたみスマートフォンでは、折り目のシワやヒンジの摩耗が課題として挙げられてきました。

特に今回のトライフォールド構造では、折りたたみ箇所が増えるため、長期間使用した際の耐久性や折り目の目立ち具合が注目されます。また、折りたたんだ際の厚みがどの程度になるのかも、ユーザーにとっては重要なポイントとなるでしょう。

サムスンは、折りたたみディスプレイ技術に関して多くの研究開発を行っており、「Galaxy Z Fold」シリーズでは確かな進化を見せてきました。今回のトライフォールドスマートフォンも、ディスプレイの耐久性を高める新技術が採用される可能性がありますが、最終的な製品の完成度がどこまで向上するのか、今後のさらなる情報に期待が集まります。

Sペン非対応の理由とは デジタイザー未搭載の影響

新型トライフォールドスマートフォンには、Sペンの使用に必要なデジタイザーが搭載されない可能性があると報じられています。これにより、Galaxy Z Foldシリーズで提供されていた手書き入力の利便性が失われることになります。特に、タブレットサイズの大画面でSペンを活用していたユーザーにとっては、この仕様は残念なポイントになるかもしれません。

デジタイザー非搭載の理由として考えられるのは、デバイスの薄型化や軽量化への配慮です。折りたたみスマートフォンは構造上、通常のスマートフォンよりも厚みが出やすいため、内部スペースの最適化が求められます。デジタイザーを追加すると、ディスプレイの層が増え、結果として本体がさらに厚くなってしまう可能性があります。

また、折りたたみディスプレイは通常のディスプレイよりも柔軟性が求められるため、デジタイザーの搭載が技術的な課題となることも考えられます。

一方で、Sペンを活用した手書き入力やイラスト作成を求めるユーザー層は一定数存在します。特に、折りたたんだ状態ではスマートフォンサイズ、開けばタブレットのように使えるという点が、Sペンとの相性の良さを期待させるものでした。そのため、将来的にこのシリーズにSペン対応モデルが登場するのか、今後の展開に注目が集まります。

「Galaxy G Fold」の名称は定着するのか サムスンの命名規則との関係

今回のリークでは、サムスンのトライフォールドスマートフォンが「Galaxy G Fold」という名称になる可能性があると伝えられています。この名前は、「Galaxy Z Fold」シリーズのネーミングルールと異なっており、新しい折りたたみカテゴリーとしての位置付けが示唆されているのかもしれません。

サムスンはこれまで、折りたたみスマートフォンを「Z Fold」と「Z Flip」の2つのシリーズに分類してきました。「Z Fold」は大画面型の折りたたみ、「Z Flip」はコンパクトな縦折りデザインを採用しています。しかし、今回のトライフォールドスマートフォンは、従来の「Fold」シリーズとも異なる新しい形状となるため、「G Fold」という別の名称が与えられる可能性が考えられます。

一方で、サムスンは製品名を最終的に変更することも少なくありません。過去には「Galaxy Bloom」として開発が進められていたデバイスが最終的に「Galaxy Z Flip」として登場した例もあります。

そのため、「Galaxy G Fold」という名前が正式に採用されるかどうかは、発表までの間に変わる可能性もあります。いずれにせよ、この新しいシリーズがサムスンの折りたたみスマートフォンラインナップにどのように位置付けられるのか、今後の続報に期待が高まります。

Source:TechRadar