OnePlus Watch 3は、Wear OS搭載スマートウォッチの中でも特に優れたバッテリー寿命を持ち、多くのユーザーから高評価を受けています。しかし、その重量やサイズが一部のユーザーにとっては使いにくい要因となっていました。そこで、OnePlusは現在、より軽量で小型の新モデルを開発していると報じられています。
小型化により装着感が向上することが期待される一方で、バッテリー容量の縮小という課題も避けられません。現行モデルは5日間の駆動を実現していますが、新モデルでも同等のバッテリー性能を維持できるのかが注目されます。また、LTE対応の可能性も浮上しており、今後の仕様に関心が集まります。発売時期は未定ですが、2025年以降の発表が期待されるでしょう。
OnePlus Watch 3の小型モデルがもたらす進化とは

OnePlusが開発中とされる小型のOnePlus Watch 3は、現行モデルの利点を継承しつつ、より多くのユーザーに適した設計が期待されています。特に、重量やサイズに関するフィードバックを反映したモデルになる可能性があり、手首の細いユーザーにとっても快適な装着感が得られるでしょう。
現在のOnePlus Watch 3は、チタン製ベゼルや回転式クラウンを備えたプレミアムなデザインが特徴ですが、ステンレススチール製の本体が約50gと比較的重く、長時間装着すると負担を感じることがあります。そこで、小型モデルでは軽量化を図りつつ、デザインや操作性を維持する方向性が検討されているようです。
また、サイズの縮小によってディスプレイの見やすさや操作性がどのように変化するのかも重要なポイントです。OnePlus Watch 3は47mmの大きな画面を採用していますが、小型モデルでは視認性を確保しつつ、コンパクトなデザインを実現できるかが注目されます。AppleやSamsungのスマートウォッチが複数サイズ展開を行っているように、OnePlusも同様の戦略を取る可能性が高いでしょう。
小型化がもたらす課題 バッテリー寿命の維持は可能か
OnePlus Watch 3の最大の特徴の一つは、5日間持続するバッテリー性能です。これは650mAhという大容量バッテリーを搭載しているため実現できているものですが、小型モデルではバッテリーの搭載スペースが限られるため、この持続時間を維持できるかが大きな課題となります。
競合製品と比較すると、Apple Watch Ultra 2やGalaxy Watch Ultraのバッテリー容量は約550mAhで、通常使用では2日程度の駆動時間しか確保できません。一方で、OnePlus Watch 3は効率的な電力管理により、これを大きく上回るバッテリー寿命を提供しています。しかし、小型化に伴いバッテリー容量が減少すれば、長時間駆動という強みが失われる可能性があります。
現時点で新しいバッテリー技術の登場は見込まれておらず、OnePlusがソフトウェアの最適化や消費電力の削減によってどこまで対応できるのかが鍵となるでしょう。もしバッテリー持続時間が短くなれば、従来モデルのファンからは懸念の声が上がるかもしれません。OnePlusがこの課題をどのように克服するのか、今後の発表に注目が集まります。
LTE対応の可能性 スマートウォッチの使い勝手が変わるか
OnePlus Watch 3には現在、LTE通信機能が搭載されていません。これは技術的な制約ではなく、通信キャリアとの調整が必要であるためとされています。しかし、OnePlusはヨーロッパのキャリアと協力し、スマートウォッチ向けのデータプランを検討しているとの情報もあり、次世代モデルでLTE対応が実現する可能性があります。
LTE対応が追加されれば、スマートウォッチ単体で通話やメッセージ送信、音楽ストリーミングが可能となり、スマートフォンを持ち歩かなくても便利に使えるようになります。特に、フィットネスやアウトドアでの利用が多いユーザーにとっては、大きなメリットとなるでしょう。ただし、LTE機能を搭載すると消費電力が増加するため、バッテリー寿命とのバランスをどう取るかが課題となります。
また、LTE対応モデルが登場したとしても、すべての地域で利用できるわけではありません。通信キャリアの対応状況によっては、一部地域ではLTE機能が制限される可能性もあります。そのため、OnePlusがどの市場を優先して展開するのかも注目すべきポイントとなるでしょう。
Source:Digital Trends